ベトナム AMMS-8でASEANのスポーツ分野での協力強化を目指す姿勢を示す

ベトナムのマイ・ヴァン・チン副首相は、「ベトナムは他のASEAN加盟国やパートナーと協力し、共通の目標の実現に取り組むことを約束する。スポーツをASEAN共同体の誇りとし、平和で繁栄し、結束した地域づくりに貢献していく」と述べました。

会議で発言するベトナムのマイ・ヴァン・チン副首相(写真:NDO)
会議で発言するベトナムのマイ・ヴァン・チン副首相(写真:NDO)

チン副首相は10月16日、ハノイで開催された第8回ASEANスポーツ大臣会合(AMMS-8)の開会式で、本会合がビジョンの共有、協力の強化、そしてASEANスポーツの持続可能かつ独自性のある未来を形作るためのプラットフォームであると述べました。

ベトナムが一貫して掲げる「人間中心」の立場を改めて強調し、チン副首相は、2030年まで、さらには2045年までを見据えた同国のスポーツ発展戦略について説明しました。この戦略は、持続可能で専門性の高いスポーツ分野の構築を目指し、すべての人がスポーツサービスにアクセスできる環境を整備することで、国民が自主的に運動し、健康や体力、生活の質を向上させることを奨励するものです。

また、チン副首相は「すべての人のためのスポーツ」「スマートで革新的なスポーツ」「グリーンでクリーン、持続可能なスポーツ」「ASEANとパートナー諸国との国際協力強化による透明で現代的なスポーツエコシステムの構築」「伝統的なスポーツの価値の保存と発揮」という5つの優先課題についての議論を提案しました。

さらに、同会合が2026~2030年の「ASEANスポーツ行動計画」を含む、ASEANスポーツの長期的なビジョンを形作ることへの期待を表明しました。

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第8回ASEANスポーツ大臣会合で発言するベトナム文化・スポーツ・観光大臣グエン・ヴァン・フン氏(写真:NDO)

午後の部では、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、東ティモールのスポーツ大臣や、ASEAN社会文化共同体担当副事務総長サン・ルイン氏の発言が共有され、議論が続けられました。出席者はAMMS-8共同声明を採択し、その他の議題についても協議しました。

2027年にAMMS-9の開催国となるカンボジアは、次回会合の開催時期や会場に関する暫定的な情報を共有しました。

AMMSは2011年にインドネシアで初めて開催されて以来、2年おきに開催されており、ASEAN域内のスポーツ分野における協力、政策交流、共同活動を促進する重要なハイレベルフォーラムへと発展してきました。

2025年は、ベトナムがAMMS-8および関連イベントを主催しており、「第5回ASEANスポーツ大臣会合+日本(AMMS+Japan 5)」や「第2回ASEANスポーツ大臣会合+中国(AMMS+China 2)」も開催される予定です。

VNA
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