両国関係が幅広い分野で発展し、特に両国が関係を包括的戦略的パートナーシップへ正式に格上げした後で行われる今回の訪問は、ベトナムと韓国の強固な友好関係、そして包括的かつ実効的な協力を引き続き育んでいくという両国高官の決意を改めて示すものです。
ベトナムと韓国は1992年12月22日に外交関係を樹立しました。過去30年にわたり両国の歴代指導者と国民が丹念に育んできた友好の種は、今や豊かな実を結ぶ大樹へと成長しています。
2025年8月のトー・ラム書記長による韓国への国賓訪問の際、両国はベトナム・韓国包括的戦略的パートナーシップの深化に関する共同声明を採択しました。これは二国間関係における重要な節目となるもので、両国が新たな発展段階に入る中で顕著な成果が期待されています。
イ・ジェミョン大統領は、韓国がアジア諸国との関係全体の中でベトナムとの包括的戦略的パートナーシップを特に重視していることを改めて強調しました。政治的信頼は、定期的なハイレベルの往来や交流、二国間協力メカニズムを通じて一層強化されています。両国は、ベトナム・韓国包括的戦略的パートナーシップ実現のための行動計画を効果的かつ迅速に実施するため、今後も緊密に連携していくことで一致しました。
両国の立法機関間の関係も近年、実質的かつ力強く発展し、多くの新たな成果を上げるとともに、ベトナム・韓国包括的戦略的パートナーシップの深化に重要な役割を果たしています。両国は、定期的な会合や代表団の交流、また、列国議会同盟(IPU)、ASEAN議員会議(AIPA)、アジア・太平洋議員フォーラム(APPF)など多国間議会フォーラムでの緊密な協力と相互支援を続け、地域および世界の平和・安全・安定に積極的に貢献しています。
こうした中、ウ・ウォンシク国会議長夫妻のベトナム公式訪問は、議会外交を通じてベトナム・韓国関係をさらに促進する新たな機会となります。
継続的に強化されてきた政治的信頼を基盤に、二国間関係は多分野で活発に発展しています。韓国はベトナムにとって最も重要な経済パートナーの一つであり、特に貿易、投資、開発協力分野で顕著です。貿易分野では、韓国はベトナムにとって貿易額で第3位の相手国であり、輸出先としても第3位に位置しています。2024年の双方向貿易額は815億ドルに達し、2023年比で7.3%増加しました。2025年10月時点で、韓国はベトナムへの最大の投資国であり、全プロジェクトの23%超、登録外国直接投資総額の18%を占めています。投資は主にベトナム経済の中核分野である製造・加工業、ハイテク、電子機器、 自動車・部品、建設などに集中しています。開発協力分野では、韓国はベトナムにとって最優先の政府開発援助パートナーであり続けています。2023年6月には、両国は20億ドル規模の経済開発促進基金協力協定を締結し、ベトナム国内の交通および都市インフラ整備プロジェクトの実施に向けた協力を進めています。
そのほか、国防・安全保障、科学技術、文化、教育、労働、医療、人的交流など多様な分野における二国間協力も力強く推進されています。韓国で学ぶベトナム人留学生の数は近年急増しており、現在は約4万3,000人に達しています。韓国語教育も全国の多くの大学で広く行われており、韓国語学部を設置する大学は60校を超え、アジアで最大規模となっています。両国の地方間では約100件の協力・友好提携関係が維持されています。
ウ・ウォンシク国会議長夫妻のベトナム公式訪問は、独立・自主、多様化・多角化、そして包括的・深層的・実効的な国際社会への参画を目指すベトナムの外交方針を継続する姿勢を明確にするものです。この訪問は、ベトナムが刷新事業を進め、新たな発展段階に入る中で、包括的戦略的パートナーである韓国をはじめとする国際社会からの、より幅広く深い、適時かつ効果的な協力と支援を求めているという強いメッセージを伝えています。
また、この訪問は韓国との協力を重視するというベトナムの一貫した方針を示すものです。ベトナムは、より高い政治的信頼、より包括的な協力、より緊密かつ深い相互理解のもと、二国間協力をより実質的に深化させたいと考えです。両国が国防、安全保障、経済、科学技術分野での互恵的協力を引き続き推進しつつ、包括的戦略的パートナーシップにふさわしい新たな協力分野へと拡大していく好機でもあります。