観光・ホスピタリティ分野は引き続き堅調な成長を見せており、宿泊・飲食サービスの収益は9か月間で推計62兆4,400億ドン(236億8,000万米ドル)に達し、2024年比で14.8%増加しました。都市別ではダナン市が18.1%の最も高い成長率となっています。ホーチミン市が18%、カントー市が14.2%、ハイフォン市が12%、ハノイ市が11.9%と続いています。
旅行会社の売り上げも推計6兆9,600億ドンと大幅な増加となり、20.5%の伸びを記録しました。観光振興キャンペーンや新たな観光商品、好条件のビザ政策、幅広いプロモーション活動が後押しとなりました。
空路での入国が最も多く、全体の85.2%にあたる1,310万人、前年比21.9%増となりました。陸路での入国者は210万人(19.4%増)、海路は19万600人(15.1%増)でした。
 大陸別では、アジアからの観光客が最も多く、1,224万人が訪れました。次いでヨーロッパが190万人、アメリカ大陸が約80万人、オーストラリアが44万5,000人、アフリカが4万700人でした。
ベトナムを訪れた外国人観光客の上位5か国は中国、韓国、台湾(中国)、米国、日本となりました。一方で、ロシア(273%増)、フィリピン(192.2%増)、カンボジア(150.4%増)、ポーランド(146%増)、インド(142%増)でも顕著な伸びが見られました。
ベトナム国家観光局(VNAT)副局長のファム・ヴァン・トゥイ氏によりますと、ベトナムは今年2,500万人の外国人観光客誘致を目指しており、文化や自然景観、ビーチ、気候などを考慮したグローバルな旅行客の多様なニーズに応える商品開発が不可欠だということです。
外国人観光客のベトナム観光のピークシーズンが10月から翌年4月にかけて続く中、VNATは地方行政区や企業、在外ベトナム大使館と連携し、主要市場でさまざまなプロモーション活動を展開しています。これらの取り組みと並行して、ベトナムは安全・安心な観光地としてのイメージ構築にも注力し、外国人旅行者の心に響く体験の提供に努めています。