ベトナム中部の沿岸都市ダナン市は、業界関係者と連携し、10月3日から6日にかけて、インドの大手ウェディングプランニング会社30社を招いたファムトリップ(視察旅行)を開催します。
視察団は、サンワールド・バーナーヒルズ、ホイアン旧市街、ヴィンワンダーズ・ナムホイアンなど定番の観光地や、インターコンチネンタル・ダナン・サンペニンシュラ・リゾート、フラマ・ダナン・リゾート、ウィンダム・ホイアン・ロイヤル・ビーチフロント・リゾート&ヴィラズといった、挙式関連イベントの開催において高い人気を誇る高級ホテルやリゾートを巡る予定です。
1月から9月までの9か月間で、1,440万人以上の観光客がダナン市を訪れ、前年同期比で22%以上の増加となりました。このうち、外国人観光客は580万人に達し、31%以上の伸びを記録しました。特筆すべきは、インドが同市を訪れた外国人観光客の国別ランキングで第3位となり、訪問者数が2024年同時期の2倍に増加した点です。
ダナン市文化・スポーツ・観光局のタン・ヴァン・ヴオン副局長によりますと、インド人観光客は同市を「ラグジュアリー・パラダイス」として、理想的なウェディング会場としてますます注目しているといいます。その理由として、美しい景観、近代的な施設、そして地元住民の温かさとホスピタリティが挙げられるとのことです。ダナン市はまた、国際的なウェディングツーリズム誘致を目的としたパイロット事業を先駆的に展開しており、支援政策も整備されています。
業界の専門家たちも、こうした評価に同意しています。ファムトリップの主催者である旅行会社「Inventum Global」の営業・マーケティングディレクター、ムラド・エンヴァー氏は、「ダナン市は世界水準のリゾート施設、近代的なインフラ、美しい自然環境、そしてプロフェッショナルなイベント運営体制を備えており、伝統的なインド式ウェディングに求められる細かな条件をすべて満たしており、東南アジアの中でも特に魅力的なウェディング会場として注目されている」と語りました。
ファムトリップ参加者のプラディープ・チャウハン氏も、地元観光業界の高い専門性と親しみやすさを高く評価しました。
行政区域が拡大し、多様な観光資源が充実していることから、ダナン市は今後の成長に向けて大きな強みを持っています。市内には、ホイアン旧市街、ミーソン聖域、五行山(マーブルマウンテン)の洞窟碑文、クーラオチャム生物圏保護区などユネスコ世界遺産が各所にあります。 さらに、国際基準を満たしたゴルフコースや高級リゾート施設、利便性の高い航空網も整っています。