冒頭の挨拶で、アンドレス・アレハンドロ・メサ・アラモス駐ベトナム・ラオス チリ大使館臨時代理大使は、「チリは『世界の始まりの地』として知られる南米の国だ。独特の地理的特徴により、チリは世界でも他に類を見ない国となっている。南北に4,300キロメートルにわたり、6,500キロメートル以上の海岸線を有し、約2,000万人が暮らしている。7つの異なる気候帯がもたらす多様性により、チリは国際基準を満たすさまざまな食品を生産することが可能である」と述べました。
 チリ産高級豚肉製品について、チリ食肉輸出業者協会(ChileCarne)会長のフアン・カルロス・ドミンゲス・コバルビアス氏は「私たちの豚肉生産の95%は、チリ・オリヘン・コンシエンテ(Chile Origen Consciente)サステナビリティ基準を完全に遵守しており、その基準や指標は2030年国連持続可能な開発目標(SDGs)の17項目に沿ったものである。豚肉生産においては、垂直統合型モデル、徹底したトレーサビリティ、厳格なバイオセキュリティ基準により、品質と安定供給が確保されている。今回ベトナムで紹介するチリ産豚肉もその一例だ」と述べました。
チリの豚肉生産者・輸出業者は、動物生産において「バイオセキュリティ」「食品安全」「持続可能性」の3本柱を重視しています。
チリ産豚肉は、最高水準の衛生管理と食品安全基準に基づいて生産されています。各輸出企業は独自の垂直統合型生産モデルを採用し、飼料、繁殖、屠殺、加工、流通に至るまで全工程を一貫して管理しています。このモデルにより、すべての段階で完全なトレーサビリティが確保されており、チリ国内外の市場に安定した供給が可能となっています。
チリの豚肉産業の発展は、循環型経済を基盤とし、天然資源に影響を与えることなく生産拡大を実現する先端技術への積極的な投資によって支えられています。
アジアはチリにとって全体の73%を占める最大の輸出市場となっており、日本、韓国、中国が主要な輸出先となっています。
チリは世界の食品輸出産業において確固たる地位を築いています。年間1,000億米ドルを超える輸出額のうち、23%が食品関連であり、特に生鮮果実、サーモン、ワイン、鶏肉、豚肉が主力品目となっています。
世界中で毎日、多くの人々がチリの最高品質の産品を楽しんでいます。8,200万人がチリ産の果物を味わい、1,000万人がチリ産サーモンを使った料理を堪能し、1,200万人がチリ産豚肉を食卓に取り入れ、2,300万杯のグラスにはチリの絶品ワインが注がれています。