今年の受賞者の中で、トゥエンクアン省ルンクー社のローローチャイ村は、世界65か国から寄せられた270以上の推薦を上回り、世界で最も優れたコミュニティ主導型観光地の一つとして表彰されました。
世界観光機関が開始した「世界最高の観光村(World’s Best Tourism Villages)」プログラムは、文化・自然遺産の保護、持続可能な観光の推進、地域住民の生活向上に卓越した農村観光地を世界的に認定する取り組みです。
認定は、ガバナンス、イノベーション、持続可能性、環境保全、そして国連の持続可能な開発目標(SDGs)への貢献など、厳格な基準に基づいて行われており、質の高いコミュニティ主導型観光モデルの国際的な指標となっています。
 近年、トゥエンクアン省は、グリーンかつ持続可能な発展を志向するコミュニティ主導型観光のモデルとして、ルンクー社のローローチャイ村のブランド構築に注力しています。
ベトナム最北端に近く、ルンクー旗塔から約1.5キロメートルの場所に位置するローローチャイ村には、多くの伝統的な文化的特徴が保存されています。村の土壁の家屋は代々受け継がれ、ローロー族独自の建築様式を今に伝えています。三方を囲む土壁や、手積みの石門・石垣が特徴です。
ローローチャイ村の受賞は、地域社会の誇りであるだけでなく、トゥエンクアン省の観光ブランドが世界に認められた重要な節目となりました。
2025年10月13日、トゥエンクアン省のドンヴァン・カルスト台地グローバルジオパークが、World Travel Awards(WTA)により「アジア最優秀文化観光地2025」に選出されました。トゥエンクアン省が受賞した二つの権威ある称号は、遺産の保全、文化的価値の発信、地域住民の生活向上を調和させた明確な発展方針を反映しており、同省が持続可能で文化的に豊かな観光・遺産地として、地域および世界での地位を確立していることを裏付けています。
 今後、トゥエンクアン省はローローチャイ村におけるインフラ、サービス、運営能力への投資を継続し、持続可能なコミュニティ主導型観光モデルを他の地域にも段階的に拡大していく方針です。