ファム・ミン・チン首相は演説で、特に2025年、そして2021~2025年の期間全体を通じて、世界はパンデミックや自然災害、紛争、戦略的競争、非伝統的安全保障上の課題、経済政策の転換など、時代を画する大きな変化に直面してきたと指摘しました。
こうした状況下で、ベトナムは「強い逆風」に直面しながらも、マクロ経済の安定維持、インフレ抑制、主要な経済バランスの確保、国防・安全保障の強化、社会の進歩促進、国民生活の向上を実現してきたとしました。首相は、外交と国際社会への参画が包括的かつ柔軟、効果的に展開され、これらの成果に大きく貢献し、ベトナムの国際的地位をさらに高めていると述べました。
首相は近年の外交活動から得られた教訓として、戦略的方向性を堅持しつつ、実行面では柔軟性と機動性を確保すること、そして国際情勢を深く見極める力の重要性を挙げました。外交官には、政治的感覚、経済への洞察、技術への理解を備え、能力と廉潔性を兼ね備えることが求められると強調しました。
今後の情勢について、首相は三つの主要な新たな課題を強調しました。第一に、多くの国による迅速かつ強力、決定的な政策転換。第二に、紛争や不安定要因の数と規模の拡大、それに伴う影響の増大とホットスポット地域での衝突リスクの高まり。第三に、政治・安全保障・経済・技術分野で新たな潮流や動きが出現し、国内経済に深く多面的な影響を及ぼすことを挙げました。
このような状況の中、党と国家は外交と国際社会への参画に対し、引き続き先導的かつ中核的、日常的な役割を果たし、国家の発展と防衛の重要な柱であり続けることを強く期待しており、これは新たな状況下での国際社会への参画に関する政治局決議第59-NQ/TW号にも沿うものだと述べました。
首相は、国家の安全保障と発展を結ぶ「ベルト」を強固にし、複雑で予測困難な国際情勢に戦略的主動性をもって対応するとともに、優先的・重点的パートナーとの関係を一層深化させ、安定的かつ持続可能に強化していくことを求めました。特に、近隣諸国、大国、戦略的パートナー、包括的パートナー、伝統的友好国などとの関係強化を重視するとしました。外交部門は、平和と発展、地域・世界の課題解決により積極的に貢献し、国際法に基づく公正で平等な国際秩序の構築と擁護に寄与すべきだと述べました。
首相は、発展空間のさらなる拡大、突破口となる機会の創出、外部資源や有利な条件の最大限の活用による迅速かつ持続可能な成長の確保を強調しました。また、国のソフトパワーを最大限に発揮し、「独立・自立・平和・友好・協力・発展・繁栄・幸福」な国家としてのベトナムのイメージを、新時代にふさわしい国の地位と力に見合う形で推進する必要性を訴えました。
また、党外交、国家外交、人民外交の三本柱を効果的に展開し、包括的で近代的、専門性の高い外交体制の構築を継続する必要があると付け加えました。
会議では、チン首相、ブイ・タイン・ソン副首相、各省庁の指導者らが外務省の新たな国際条約データベースを発表しました。