国家主席の報告によりますと、2021年から2026年の任期中、国際的および地域的な情勢は劇的かつ予測困難な変化を遂げました。国内においても、多くの機会や利点がある一方で、これまでにない課題を含む数多くの困難に直面しました。この任期は、中央から地方に至るまで、さらには国家主席府を含む各階層での組織構造や体制、人事に大きな変動があった時期でした。
そのような状況の中で、国家主席は政治体制内の各機関と連携し、憲法や法律で定められた職務および党から委ねられた任務を全力で遂行しました。これにより、党や国民、軍と共に大いなる国民統一の力を高め、第13回全国党大会の決議を着実に実施し、国を力強い発展と繁栄、そしてベトナム国民の幸福に満ちた新たな時代へと導きました。
特に、国家主席は国内外の重要政策に関する重要な決定を下し、行政区画の再編、二層型地方行政モデルの構築、憲法改正、国際協定の審議、司法改革、国防・安全保障、国民的団結の強化、そして多くの社会経済課題の解決に寄与しました。
任期中、国家主席は20か国を訪問し、11の国際会議やフォーラムに出席しました。また、32の外国首脳代表団を迎え入れ、会談を行うことで、特に近隣諸国、大国、伝統的な友好国との実質的な関係構築に大きく貢献しました。
クオン国家主席によりますと、得られた重要な教訓の一つは、党の指導を一貫して堅持し、憲法や法律、党の指示に基づく国家主席の職務と権限を的確に果たすこと、そして現実に即した新たな発想と革新的な手法をもって断固とした指導力を発揮する必要があるということです。
同時に、国家主席の職務と権限を遂行するにあたり、国家主席と国会、国会常務委員会、政府、ベトナム祖国戦線、最高人民裁判所、最高人民検察院、省庁、中央信関および地方当局との緊密かつ効果的な連携を強化することが不可欠です。
また、国家主席は国民の主人公としての権利を促進し、国民を尊重し、国民に寄り添い、全力を挙げて国民に奉仕すること、そして愛国心と大いなる国民統一の力を最大限に発揮して、社会主義ベトナム祖国の建設と堅固な防衛に努める重要性を強調しました。
国家主席はまた、国防、安全保障、外交に関する党の指針を一貫して実施し、国家の利益を最高レベルで確保する必要性を強調しました。さらに、国の独立、主権、統一、領土保全を断固として守ること、国の建設と発展のために平和で安定した環境を維持すること、そして国内外においてベトナム社会主義共和国を代表する国家元首の威信とイメージを守ることの重要性を訴えました。国家元首は、国民統一の真の象徴であり、自立と不屈の精神、そしてベトナム国民の純粋な国際連帯の精神を体現しています。
今後の方針について国家主席は、党中央委員会、政治局、書記局と共に、第14回全国党大会に提出する文書の作成を主導し、大会決議の実施に注力すると述べました。
国家主席はまた、国家主席の職務遂行にあたり、国会およびその常務委員会、ベトナム祖国戦線中央委員会常任委員会、最高人民裁判所、最高人民検察院、さらに各省庁、中央機関および地方当局との緊密な連携を強調しました。
国家主席は責任と権限に基づき、障害の解消に取り組むとともに、あらゆる潜在力と資源を活用して、国家の迅速かつ持続可能な発展のための新たな原動力を創出する方針を示しました。また、司法改革を推進し、国と国民により良く奉仕する専門的で近代的かつ公正で高潔な司法制度の構築を目指します。さらに、外交および国際統合を一層進め、ベトナムの国際的な地位向上に努める考えを明らかにしました。
