ファム・ミン・チン首相は11月5日、党中央委員会委員で最高人民裁判所副長官のグエン・クオック・ドアン氏を、政府監察院の常任副総監察長に任命する決定書を手交しました。
チン首相は、ドアン氏について、安全保障分野に精通し、優れた能力と豊富な経験を持つ幹部であると述べました。これまでの27年にわたる経歴の中で、ドアン氏は中央および地方の両レベルで複数の重要な職務を歴任しており、トゥアティエン・フエ省公安局長、同省党委員会副書記、ランソン省党委員会書記、最高人民裁判所副長官などの要職を務めてきました。
首相は、ドアン氏がこれまでのすべての職務において、政治的資質や職務への真摯な姿勢を発揮し、常に積極性と創造性をもって卓越した成果を上げてきたと述べました。
首相はまた、近年、政府監察院が国家の発展と統治に大きく貢献する顕著な成果を上げていると述べました。政府監察院は「規律と法の支配を守る盾」としての役割を果たし、監査や監督、汚職・浪費・不正行為との闘いにおいて、党と国家の重要な手段であり続けています。こうした取り組みを通じて、国家機構の健全性が強化され、国民の信頼が一層高まっていると述べました。
今後について、チン首相は、分権化の進展や権力監督、汚職・浪費防止の取り組みが強化される中で、政府監察院がますます複雑で困難な課題に直面していると強調しました。首相は、政府監察院の党委員会と指導部に対し、清廉で強固な組織づくりを進めるとともに、構成員一人ひとりの能力と責任意識を高めるよう求めました。
チン首相は、中央と地方の二層体制による、より効率的で精査された監察体制を構築する必要があると述べました。また、省および市の人民委員会の主任監察官については、当該地域の出身者であってはならないとし、この方針に沿った提案を12月15日までに政府へ提出するよう指示しました。これは政治局の方針に基づくものです。
さらに首相は、国民からの意見・要望の受付体制を強化し、長期にわたり未解決となっている案件の処理を一層推進する必要があることを強調しました。
ドアン氏は挨拶の中で、新たな職責に全力を尽くし、最高の責任感を持って取り組むと誓い、ホー・チ・ミン主席の思想・道徳・行動のあり方を指針とし、絶えず学び自己研さんに努めると述べました。
またドアン氏は、政府監察院の指導部とともに、団結・統一・献身の伝統を引き継ぎ、あらゆる困難と試練を乗り越え、党と国家の鋭い「剣」として、そして国民に信頼される支えとして、監察部門がその使命を真に果たせるよう最善を尽くすと述べました。