ベトナム人准教授 フランスアカデミーの外国通信会員に選出

元漢喃研究院院長のグエン・トゥアン・クオン准教授・博士が、45歳でフランスの碑文・美文学アカデミー(AIBL)の外国通信会員に選出されました。

グエン・トゥアン・クオン准教授・博士(写真:VNA)
グエン・トゥアン・クオン准教授・博士(写真:VNA)

選出は10月17日に行われたAIBLの全体会合で行われたと、ベトナム社会科学アカデミー(VASS)が明らかにしました。クオン氏は、故ファン・フイ・レー教授に続き、この栄誉を受けた2人目のベトナム人研究者となります。

1663年に設立されたAIBLは、フランス学士院を構成する5つのアカデミーの一つであり、考古学、歴史、文献学、古典文化を専門とする人文学分野で世界的に権威ある学術機関として知られています。

1980年に北部のタイビン省(現フンイエン省)で生まれたクオン氏は、2012年に博士号を取得し、2019年に准教授に就任しました。2015年から2025年まで漢喃研究所の所長を務め、ハノイ国家大学で教鞭をとったこともあります。また、ハーバード・イェンチン研究所の客員研究員を務めたほか、2011年から2012年にかけて大阪での日本財団の学術プログラムにも参加しました。

ベトナム語、英語、中国語、日本語、フランス語、韓国語で20冊以上の著書と100本以上の研究論文を発表しているクオン氏は、漢喃文献学、文献学、ベトナムの知的遺産に関する第一人者とされています。彼は「漢喃文化叢書」や「ベトナム碑文叢書」などの主要な研究プロジェクトを主導し、国の古典遺産の保存と普及に大きく貢献しています。

VNA
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