カントー市ミーシュエン区に位置するJPCは、メコンデルタ地域初の日本基準に則った職業訓練校です。また、日本企業による直接的な採用と連携した教育モデルを導入した、同地域初の教育機関でもあります。
同校は、2023年にエスハイグループと当時のソクチャン省人民委員会(現カントー市)との間で締結された協力協定に基づき設立されました。この協定は、日本への高度人材の育成・派遣、地方当局と日本企業の協力促進、日本基準の職業訓練校の設立という三つの主要分野に焦点を当てています。
JPCは、国際的な統合要件に対応できる高度な技能を持つ人材の育成を目指しています。最大の特徴は、教室での学習と実践的な訓練が密接に結びついている点です。学生は日本の基準に沿った職業訓練、専門的な日本語教育、日本企業で求められる職場スキル、国際基準に基づく体力トレーニングを受けます。
ベトナムでの学業を修了した後、学生は日本での専門インターンシップに参加し、月額3,000万~3,500万ドン(約1,138~1,328米ドル)の収入と雇用が保証されます。修了後は、さらに2.5~5年間日本での就労期間を延長することができ、経験と貯蓄を積んだ上で帰国し、地域発展に貢献することが期待されています。
式典で、カントー市人民委員会の副主席であるヴオン・クオック・ナム氏は、エスハイおよびJPCに対し、投資拡大と教育の質の向上を継続し、段階的に同校を高品質な日本基準の教育訓練学校へと発展させるよう要請しました。また、カントー市および周辺省での募集拡大を促し、年間2,000~3,000人の学生受け入れを目指して、熟練労働者の需要増加と都市およびメコンデルタ地域の社会経済発展を支援するよう呼びかけました。
イベントでは、JPCが日本のパートナーや団体と、教育および労働力輸出に関する複数の協力協定を締結しました。
この機会に、JPCは第1期生31名の日本への留学・就労壮行式も開催しました。学生たちは電気、電子、ホスピタリティ、医療など多様な分野で学び、働く予定です。また、同校とエスハイグループは、学生に対し総額2億2,000万ドン超に相当する345件の奨学金を授与しました。