ベトナム児童基金 恵まれない子どもや被災児童支援のため約760億ドンを集める

ベトナム児童基金(NFVC)は過去10か月間で、疫病や自然災害の影響を受けた子どもを含む7万3,000人以上の恵まれない子どもたちを支援するために約760億ドンを動員しているほか、さまざまな社会福祉プロジェクトも実施してきました。

2025年10月5日、NFVCは関係団体やスポンサーと協力し、フート省ニャンギア村の恵まれない子どもたちに奨学金を贈呈した。(写真:NFVC)
2025年10月5日、NFVCは関係団体やスポンサーと協力し、フート省ニャンギア村の恵まれない子どもたちに奨学金を贈呈した。(写真:NFVC)

この数字は、10月30日にホーチミン市でベトナム児童基金(NFVC)が開催した「ゴールデンハート感謝の集い2025」で発表されたものです。

イベントで発言したNFVCのディン・ティエン・ハイ所長は、この催しは2013年から毎年行われていて、子どもの支援と保護に協力したスポンサーの功績をたたえることを目的としていると述べました。また、基金の活動を信頼し、これまでともに歩んできた優れた企業や支援者の寛大さと献身を紹介する場にもなっていると話しました。

ハイ所長は、困難な状況の中でも事業を継続し、社会への貢献を続けてきたスポンサーに感謝の意を表しました。所長は「こうした慈善活動は、国家予算の負担を軽減するとともに、遠隔地や恵まれない地域で暮らす多くの子どもたちの困難を和らげ、希望と喜びをもたらしている」と述べました。

また、今年初めから10月30日までの間に、同基金は約760億ドンを動員し、約60の長期スポンサーとの協力関係を維持するとともに、新たに国内外の15のスポンサーとの連携を拡大しました。

同基金は、医療・栄養支援、教育支援、子どもの発達・参加促進プログラム、さらに疫病や自然災害、事故、重病などの影響を受けた子どもたちへの支援、住宅改善や橋の建設プロジェクトを通じて、7万3,000人以上の子どもたちに支援を行いました。

NFVCの代表者らは、スポンサーが今後も同基金の理念に賛同し、ともに歩みながら、困難な状況にある子どもたちを支援するための各種プログラムに必要な資源を提供し続けてほしいとの期待を示しました。これらの支援には、医療支援のほか、少数民族の子どもや遠隔地・恵まれない地域に暮らす子どもたちへの栄養支援やビタミン・ミネラルの補給、教育支援、そして児童保護活動などが含まれています。

2025年5月の時点で、全国各地のベトナム児童基金は設立から33年間で、累計8,000億ドン以上を動員し、全国の困難な状況にある子どもたち3,600万人以上を支援してきました。このうち、中央基金だけでも1,800億ドンを超える資金と数十万トンに及ぶ物資を集め、約800万人の恵まれない子どもたちを支援しています。

現在、ベトナムには16歳未満の子どもが2,500万人以上おり、このうちおよそ80万人(3.2%)が、特に厳しい環境で生活しています。また、200万人(8%)を超える子どもが、貧困層またはそれ近い家庭に属し、困難に直面するおそれがあります。これまで以上に、こうした子どもたちには、社会全体による継続的な支援と見守りが求められています。

NDO
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