ヨルダン代表団は、ノイバイ国際空港で、党中央委員会委員で国家主席府長官のレー・カイン・ハイ氏、外務省副大臣のグエン・ミン・ハン氏、そして駐アラブ首長国連邦兼駐ヨルダン・ベトナム大使のグエン・タイン・ジエップ氏らの出迎えを受けました。
ジエップ大使によりますと、アブドラ国王の今回の訪問は、両国が外交関係樹立45周年(1980年8月9日~2025年8月9日)を祝う時期に行われるもので、極めて重要な意義を持っているということです。
今回の訪問は、ヨルダンの国家元首による初めてのベトナム公式訪問であり、両国の外交関係樹立以来、国家元首・政府首脳レベルでの初の代表団交流となります。また、中東諸国の国家元首によるベトナム訪問は9年ぶりとなります。この訪問は両国関係における歴史的な節目となり、新たな協力段階の幕開けを告げるとともに、相互の関心分野での協力促進の基盤を築くものです。
滞在中、国王はルオン・クオン国家主席との会談、複数の協力文書の署名立会い、ベトナムの主要指導者との会見、「ベトナム-ヨルダンビジネスフォーラム」での演説、そしてアパレル産業に関する円卓会議への出席が予定されています。また、バックソン通りの戦没英雄・烈士記念碑への献花とハノイのホー・チ・ミン主席廟での献花も行います。
外交関係樹立以来、ベトナムとヨルダンの関係は着実に発展・強化されてきました。両国はこれまでにも、2022年12月のファム・クアン・ヒエウ外務副大臣によるヨルダン訪問、2024年10月のサウジアラビアで開催された第8回「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII8)」会議でのファム・ミン・チン首相とヨルダンのフセイン皇太子との会談など、複数のハイレベルな訪問・交流を継続しています。
最近では、6月にフランス・ニースで開催された第3回国連海洋会議(UNOC 3)にあわせて行われたヨルダン国王との会談において、ファム・ミン・チン首相は、ベトナムがヨルダンとの多面的な協力を重視していることを強調しました。
一方、アブドラ国王は、ベトナムの社会経済分野での成果と力強い発展を高く評価しました。両者は、政治的信頼を一層深めるため、あらゆるレベルでの代表団交流を強化し、貿易や投資などの分野で協力や協定締結の可能性を検討していくことで一致しました。