中国大使 "ベトナム・中国関係は包括的に発展し、両国民に利益をもたらしている"

中国の何偉(ホー・ウェイ)駐ベトナム大使は12月29日、ハノイで行われた記者会見で、「ベトナムと中国の関係は引き続き包括的かつ実質的に発展しており、両国の国民に具体的な利益をもたらしている」と述べました。

駐ベトナム・中国大使の何偉(ホー・ウェイ)氏が、12月29日にハノイで行われた記者会見で発言した。(写真:VNA)
駐ベトナム・中国大使の何偉(ホー・ウェイ)氏が、12月29日にハノイで行われた記者会見で発言した。(写真:VNA)

何偉大使は、2025年が両国関係において特に重要な年であり、両国がハイレベル指導者による共通認識を積極的に実施し、外交樹立75周年を共に祝う中で、二国間関係が大きく前進したと述べました。

大使によりますと、今年最大の節目は、両国・両党の最高指導者による歴史的な相互訪問、特に中国共産党中央委員会総書記・国家主席である習近平氏によるベトナム公式訪問でした。この訪問は、ベトナムが中国の周辺外交における最優先国であることを再確認するとともに、過去最多となる45件の協力文書の署名につながりました。

これらの協力文書は、経済、貿易、農業、文化といった従来分野に加え、人工知能、インフラ接続、社会保障など新たな分野も網羅しています。何偉大使は、これらの協力文書がベトナム共産党中央本部に展示されていることが、両国が達成した豊かで実質的な成果を鮮やかに示していると指摘しました。

経済・貿易関係においては、中国は20年以上連続してベトナム最大の貿易相手国であり、2025年1月から11月の二国間貿易額はすでに2024年通年を上回り、過去最高を記録しました。投資、サプライチェーン、生産チェーンの協力も引き続き強化され、両国の企業や国民に具体的な利益をもたらしています。

特に農業協力では、農家や消費者に明確な恩恵をもたらしています。ベトナム産果物・野菜の中国向け輸出は大きく伸び、ドリアンだけで今年34億ドルを生み出しました。中国向け輸出はベトナムのドリアン輸出量の90%以上を占めています。同時に、ベトナム北部の標準軌鉄道3路線やハノイ・ソクソンの廃棄物発電所プロジェクトなど、戦略的インフラ事業も積極的に推進されており、ベトナムの近代化とグリーン転換に貢献しています。

人的交流も活発化しています。2025年は「ベトナム・中国人的交流年」と位置付けられ、「レッドジャーニー」や市民フォーラム、青少年友好会議など多彩な活動が展開されました。ベトナムを訪れた中国人観光客は480万人に達し、全外国人観光客の約25%を占めました。また、中国で学ぶベトナム人留学生は2万人を超えています。

2025年12月初旬にはQRコード決済の連携が実現し、これにより両国間の貿易や観光が大幅に円滑化され、従来旅行者が直面していた決済の課題が効果的に解消されました。

2026年を展望し、中国大使は同年を転換点となる年と位置付けました。中国は第15次五カ年計画の実施を開始し、2035年までに社会主義現代化の基本的実現を目指します。一方、ベトナムは第14回党大会を開催し、「国の飛躍の時代」の幕開けとなります。特にイノベーション、デジタル経済、新たな質の生産力といった分野での発展戦略の共通点が、戦略的連携やガバナンス経験の共有を強化する強固な基盤となるとしました。

大使は、両国が理論交流や経験共有を一層強化し、発展の実践を総括し合い、相互に学び合うことで、世界情勢が不確実性を帯びる中でも長期的かつ持続可能な発展のための堅固な理論的基盤を築く必要性を強調しました。

また、実務協力の実効性向上の重要性にも言及し、産業・サプライチェーン分野への注力、高付加価値分野への投資促進、中国の巨大市場を活用したベトナムの輸出の拡大を呼びかけました。

さらに、人的交流のさらなる深化は、強固な社会的基盤を築き、両国に具体的な利益をもたらし、伝統的なベトナム・中国友好が両国発展の原動力であり続けることを改めて示すものだと述べました。

世界情勢が複雑化する中、何偉大使は、中国とベトナムが引き続き連携を強化し、開発、安全、文明、ガバナンスに関するグローバルイニシアティブを共に推進し、地域と世界の平和・安定・発展に積極的に貢献していくと表明しました。

2026年の新年を迎えるにあたり、大使はベトナム国民に祝意を述べるとともに、ベトナムが第14回党大会を成功裏に開催することへの信頼を表明し、両国の報道機関が今後も「同志であり兄弟である」伝統的なベトナム・中国友好を育む重要な架け橋として貢献し続けることへの期待を示しました。

VNA
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