ビン大臣は発言の中で、過去60年以上にわたり、ベトナムの内務省(旧労働・傷病兵・社会問題省)とラオス労働社会福祉省との協力関係が絶えず深化・拡大してきたことを強調しました。両国は隔年で大臣級会議を開催し、二国間および多国間の協力を強化し、ASEANやメコン地域の枠組みに積極的に貢献してきました。
緊密な連携を通じて、両国は重要な成果を上げています。ベトナムはこれまでに数百人に上るラオスの幹部を受け入れ、研修や研究を支援してきたほか、2015年にはビエンチャンに負傷兵・障がい者のためのリハビリセンターの建設と運営を支援しました。一方、ラオス側は、ラオスで戦没したベトナム人義勇兵の遺骨の捜索・帰還に協力してきました。
ビン大臣は、今回の会議が、2024~2025年の協力成果を振り返るとともに、とくにデジタル転換をはじめとする新たな発展課題について意見交換を行う良い機会となったと述べました。両国は、緊密な関係と潜在力を踏まえ、2026~2027年に重点的に取り組む協力分野として、行政管理やガバナンスへの技術応用などを視野に入れて検討する方針です。
一方、サイニャソーン大臣は、両省が今後も緊密に連携し、労働および社会福祉分野に関する情報交換を進めるとともに、地域的・国際的な場で互いに支援し合い、両国の党、国家、国民間の偉大な友好関係、特別な団結、包括的な協力のさらなる発展に寄与していくと強調しました。
会議では、2023年に開催された第8回会議の議事録および2023年1月に両政府間で署名された協力計画の実施状況が高く評価されました。参加者はまた、労働、雇用、社会福祉、功労者支援分野での協力強化策や、両省による2026~2030年の協力計画についても議論しました。
会議の場で、両省は労働および革命功労者分野での協力に関する覚書と、会議の議事録に署名しました。
これにより、両国は労働供給契約、投資プロジェクト、援助プログラムに基づくベトナム人およびラオス人労働者の派遣、受け入れ、管理に関する情報交換を一層強化していく方針です。あわせて、労働管理、労働市場の需要に応じた技能開発、デジタル転換、労働者の権利と利益の保護に関する法制度や経験の共有も進めていくとしています。
さらに、両国は国防省や関係機関、地方当局と連携し、ラオスで戦死したベトナム人義勇兵・専門家およびベトナムで戦死したラオス兵士の遺骨の捜索・収集・本国への送還活動を継続することで合意しました。