ホーチミン市人民委員会のグエン・ヴァン・ズン副主席は、ホーチミン市と神奈川県が特別な友好関係を築いていることを強調しました。この関係は、2013年にホーチミン市と神奈川県の横浜市との協力を通じて始まりました。それ以来、両者はさまざまな交流活動や重要分野での協力を通じて、緊密な関係を維持しています。
ホーチミン市は現在、ビンズオン省およびバージア=ブンタウ省との合併を経て、より大規模で創造的な新たな発展段階に入っています。市は現在、「三地域・一特区・三回廊・五本柱」という戦略的ビジョンを掲げた包括的な都市開発計画に取り組んでいます。このビジョンの中で、日本および神奈川県のような先進的な地方行政機関は、市の成長モデル刷新における重要なパートナーと位置付けられています。将来的には、ホーチミン市をアジアを代表するグリーンで創造的、かつ住みやすい都市へと変革することを目標としています。
ズン副主席は、今回のフェスティバルが実践的かつ持続可能な協力イニシアティブのきっかけとなり、神奈川県の企業がホーチミン市に投資し、また現地企業が日本の同県へ進出することを期待していると述べました。
また、これらの取り組みにより、貿易、技術移転、人材育成、イノベーションが促進され、ベトナムと日本の包括的戦略的パートナーシップが一層強化されると付け加えました。
日本貿易振興機構(JETRO)ホーチミン事務所の岡部光俊所長は、ベトナムは日本企業にとって最優先の投資対象であり、将来の投資潜在力でASEAN首位に位置づけられていると述べました。また、情報技術(IT)などの主要分野を中心に、ベトナム企業の対日進出が増加していると強調しました。
神奈川県の投資潜在力と機会について紹介した黒岩祐治知事は、同県がロボット工学や衛星技術をリードし、日本のイノベーション拠点として知られていると述べました。さらに、プロジェクト費用の最大12%を支援する制度や、不動産税の50%減免、オフィス賃料の支援など、魅力的な投資優遇策を提供していることを説明しました。
神奈川県は、神奈川ベトナムフェスティバルや各種の文化交流・人材交流プログラムを通じて、ベトナムとの緊密な関係を維持しています。これまでに20社を超えるベトナム企業が同県に進出しています。