ベトナム通信社のインタビューに対し、駐南アフリカ・ベトナム大使のホアン・シ・クオン氏は、今回の訪問は二国間関係の政治的・外交的基盤を強化するだけでなく、経済・貿易協力の「新たな地平」を切り開くものだと述べました。南アフリカは長年にわたり、ベトナムにとってアフリカ最大の貿易相手国であり、両国間の貿易額は年間10億ドルを超えており、2024年には17億ドル以上となりました。
大使によりますと、G20サミットがアフリカで開催されるのは今回が初めてで、持続可能な開発を含む幅広い地球規模課題が、アフリカならではの視点を踏まえて議論される見通しです。チン首相の出席は、東南アジアを代表する建設的な声としてベトナムの立場を改めて示すとともに、持続可能な開発や経済的公平性に関する国際的議論において、途上国の役割を一層強めるものとなり、国際フォーラムにおけるベトナムの影響力向上につながると期待されています。
また大使は、今回の訪問は先月のシリル・ラマポーザ南アフリカ大統領のベトナム国賓訪問で合意された成果の具体化を進め、二国間関係の格上げに向けた準備を進めることで、より実質的で効果的かつ深い協力を推進する新たな原動力を生み出すことも目的としていると述べました。
ベトナム首相は、二国間の貿易額拡大を目指した貿易・投資の促進、アフリカ市場への“ゲートウェイ”としての南アフリカの地位の活用、そして依然として控えめな相互投資の潜在力の開拓など、主要分野に重点を置くとみられるということです。また、デジタル経済やデジタルトランスフォーメーションといった新たな分野での協力を推進するとともに、気候変動をはじめとする持続可能な開発に向けた世界的な課題についても意見交換する予定だといいます。
こうした分野は双方に利益をもたらすだけでなく、G20の幅広い議題や南南協力の推進にも資するものだと、クオン大使は強調しました。
大使はさらに、今回の訪問が、特に二国間関係の格上げといった重要かつ具体的な成果をもたらし、新たな協力機会、特に経済分野での新しい展望を開くことを期待すると述べました。また、新たなパートナーシップの枠組みに沿った行動計画の策定・実施を通じて、双方のより強いコミットメントが示されることにも期待を寄せました。