3者は、世界経済が大きく変動し多くの課題に直面する中で、CPTPPとEU間の貿易・投資対話の設立を歓迎し、これは世界で最も活力ある2つの経済圏を結びつけ、開かれた公正かつルールに基づくグローバルな貿易秩序を強化する重要な一歩であると強調しました。そして、CPTPPとEUの協力には大きな可能性があり、双方の貿易・投資を促進するだけでなく、世界経済の成長にさらなる勢いをもたらすことにも寄与すると評価しました。
カナダのカーニー首相は、CPTPPとEU間の協力促進に向けて資源の投資を優先する意向を表明し、各国の省庁や関係部門に協力内容の協議と具体化を提案しました。
欧州委員会(EC)のフォン・デア・ライエン委員長は、デジタル貿易協力の推進に意欲を示し、この分野で両者間の協定締結を目指す考えを表明しました。
会談でチン首相は、CPTPP・EU間の協力強化について強調し、先週初めて開催されたCPTPP・EU貿易投資対話が成功裏に終了し、双方が共同声明の採択で合意したことを喜ばしく思うと述べました。首相は、CPTPPとEUの協力は重要であり、協力枠組みの構築を加速させる必要があると指摘しました。
また、2026年にCPTPPの議長国を務める予定について、ベトナムは周到に準備を進めており、加盟国からの積極的な支援と協力を期待していると述べました。ベトナムはCPTPPの成果を継承して発展させ、加盟国との協力を通じて、より活力があり実質的で効果的な枠組みに発展させ、域内貿易の促進につなげていく考えです。
また首相は、2026年においてCPTPP・EU貿易投資対話を最優先事項の一つとして明確に位置付けていると述べました。
カナダおよびECの両首脳は、チン首相の発言を高く評価し、2026年のCPTPP議長国としてのベトナムの役割を歓迎するとともに、CPTPP加盟国間およびCPTPPとそのパートナー間の貿易・投資協力促進において、ベトナムがこの重要な役割を成功裏に果たせるよう緊密に連携していくことを表明しました。