ルオン・クオン国家主席と国家主席府の職員らは、被災地の復旧と住民の生活安定を支援する全国的な取り組みに参加するため、それぞれが少なくとも1日分の給与を寄付しました。
ここ数週間で台風と洪水が相次ぎ、北部および北中部の多くの省や都市で壊滅的な被害が発生し、沿岸部から山間部に至るまで、経済・社会活動やインフラに広範囲かつ深刻な影響を及ぼしています。
台風10号と洪水の発生により、多くの人命と財産に甚大な被害が出ています。農業・環境省によりますと、10月3日朝時点で、災害による死者は52人、行方不明者は14人、全壊した住宅は349棟、損壊または屋根が吹き飛ばされた住宅は17万2,000棟以上にのぼるということです。冠水した田んぼや農作物は約8万9,000ヘクタールにおよびます。当初の統計では、家畜2,000頭以上、家禽51万9,000羽のほか、養殖場1万7,000ヘクタール以上と森林5万ヘクタール以上が被害を受けたとされています。
また、台風と洪水により7,573か所の道路で土砂崩れや冠水が発生し、700万立方メートル以上の土砂が流出しました。さらに、堤防の決壊45件、58キロメートル以上の用水路の浸食・損壊のほか、灌漑施設203か所、学校施設1,486か所、医療機関145か所の被害が報告されています。一部の省では、経済的損失は約1兆5,900億ドン(約6億300万米ドル)にのぼると見積もられています。
災害からの復旧には、生産、事業、教育、日常生活の再建のための多大な資源と時間が必要とされます。これまでに、多くの中央・地方機関、団体、企業、個人が、ベトナム祖国戦線中央委員会が立ち上げた基金に寄付を行っています。