ベトナムの水産物輸出 9か月間で15.5%増加

9月の輸出額は9億9,100万米ドルに達し、前年同月比で7.5%増加しました。

9月の水産物輸出額は9億9,100万米ドルに達し、前年同月比で7.5%増加した。(写真はイメージ、VNA)
9月の水産物輸出額は9億9,100万米ドルに達し、前年同月比で7.5%増加した。(写真はイメージ、VNA)

ベトナム水産物輸出加工協会(VASEP)は、国内の水産業界が力強い回復を遂げている中、2025年1月から9月までの水産物輸出額は83億3,000万米ドルに達し、前年同期比で15.5%増加したと発表しました。

9月の輸出額は9億9,100万米ドル近くに上り、前年同月比で7.5%増加しました。この結果から、近年の変動を乗り越えた同業界の堅調な回復だけでなく、ベトナム企業が世界市場の変化に柔軟に対応していることもうかがえます。

主要な輸出品目であるエビの輸出額は、9月に4億1,000万米ドル近くに達し、9か月累計では33億8,000万米ドルを超えて、前年比20.3%増となりました。背景には、米国、日本、EUおよび地域市場からの安定した需要のほか、アジアでの受注も拡大していることがあげられます。

淡水魚の一種であるパンガシウスも好調に推移しており、9月の輸出額は1億9,100万米ドル近くに達し、前年同月比11%の増加となりました。中国、米国、中東市場での需要回復が追い風となり、年初からの累計輸出額は16億米ドルを超え、前年同期比約10%増となりました。

その他の水産物の輸出も顕著な成長を遂げており、海水魚の輸出は16億1,000万米ドルで18.5%増、イカ・タコはおよそ5億5,000万米ドルで18.7%増、二枚貝類は1億9,200万米ドルで30%以上の急増となりました。一方、マグロの輸出は7億500万米ドルで3.2%減少しました。これは世界の市場での競争激化が影響しているためとみられます。

輸出市場の中では、中国(香港含む)が際立った存在となりました。9月はわずかに減少したものの、1月から9月までの累計輸出額は前年同期比32.1%増の17億6,000万米ドルに達し、強い消費需要と物流コストの低下に支えられて中国が最大の輸出先となりました。

日本とEUも安定した成長を維持し、それぞれ12億7,000万米ドル(15.6%増)、8億8,500万米ドル(13.3%増)に達しました。韓国は急成長市場として台頭し、9月は約50%増、9か月累計で6億4,500万米ドル(13%超の増加)となりました。ASEANおよび中東市場も成長の余地が大きく、ASEAN向けは5億3,600万米ドル(23.3%増)、中東向けは2億9,500万米ドル(7.6%増)となりました。特に9月の中東向け輸出は50%以上の急増を記録しました。

VASEPのレ・ハン副事務総長によりますと、このような好調な結果は、企業が新たな関税や技術的障壁が導入される前に出荷を積極的に行ったり、アジア市場への流通再構築や従来の市場の強化を行ったりするなど、柔軟な対応を取ったことによるものだということです。また、より厳格な品質・トレーサビリティ基準を満たす付加価値加工品への投資拡大も、特に中価格帯・高価格帯市場での競争力向上につながっていると述べました。

VNA
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