三者によるパートナーシップは、インドネシアの国家デジタルトランスフォーメーションプログラムを支援し、イノベーションや技術開発、主要分野の包括的な近代化を通じて、競争力のあるデジタル経済の構築に貢献することを目的としています。三者は、インドネシア国内の産業や分野全体でデジタル変革を促進するデジタルプラットフォーム、ソリューション、技術サービスを提供することで、今後5年間で最大1億ドルの収益を生み出すことを見込んでいます。
FPTのグローバルな技術力、LAPI ITBの学術・研究力、DULの現地市場における専門知識を基盤に、三者は共同で拡張性の高いデジタルプラットフォームを開発し、主要な公共システムの近代化や先端技術の導入促進を図り、インドネシアのイノベーション主導型経済への移行を支援します。協力の重点分野は、公共サービスや協同組合向けの国家デジタルプラットフォーム開発、税制・財政システムの近代化、スマートツーリズムの推進、地域のデジタルトランスフォーメーションなどです。
今後、協力は人工知能（AI）、クラウドコンピューティング、サイバーセキュリティ、高性能コンピューティング、半導体といった新興技術や、農業、医療、物流、エネルギー、スマートシティ、金融分野のデジタルソリューションにも拡大させます。また、人材育成にも重点を置き、研修・認証プログラムや、主要教育機関との共同研究センターの設立を推進します。
FPTは、インドネシア第3の都市バンドンに新たなオフィスを開設し、LAPI ITBと連携して地域の人材育成と技術革新を強化する計画です。FPTの取り組みは、インドネシアの国家デジタルインフラの強化、イノベーションの促進、デジタル時代に対応した高度な人材の育成に貢献することを目指しています。
FPT会長のチュオン・ザー・ビン氏は、「ベトナムは、イノベーション、民間セクター、地域協力によって新たな経済変革の時代に突入している。ASEANが戦略的自立に向かう中、ベトナムとインドネシアは、国境を越えた貿易がかつてない成長機会をもたらす、技術主導型のボーダレス経済への道を切り開く準備ができている」と強調しました。
ビン氏はさらに、「FPTは、インドネシアの長期ビジョンに沿って、国家の近代化プロセスを引き続き支援し、公共サービスの質を高め、企業や地域社会に新たな成長機会を創出していくことを約束する」と述べました。
LAPI ITBのCEOユスマル・アンガディナタ氏は、「FPTは、AI、データ分析、自動化に基づく先進的なソリューションを通じて、インドネシアのデジタルトランスフォーメーションを推進する強い意欲を示している。LAPI ITBは、デジタル標準とコンプライアンスを確保しつつ、イノベーションを促進する国家的な拠点として機能している。このパートナーシップにより、FPTのグローバルな技術力とLAPI ITBの学術研究が結びつき、戦略的分野における大規模なデジタルトランスフォーメーションプログラムの実現が加速されるだろう」と述べました。
アンガディナタ氏はさらに、「インドネシアの研究・技術エコシステムの柱として、LAPI ITBは国際標準のコンサルティングサービスを提供し、グローバルな視野を持つ人材を育成し、地域経済を促進するための適切な技術を提供している。私たちは、科学的研究に基づく持続可能なデジタルトランスフォーメーションを推進し、すべての人に恩恵をもたらすインテリジェントな未来に向けてインドネシアと共に歩むことを目指している」と強調しました。
Digital Utama LestariのCEO、ライアン氏は、「プログラムマネジメントおよびローカルトランスフォーメーションパートナーとして、インドネシアのイノベーション加速の架け橋となることを光栄に思う。FPTおよびLAPI ITBと協力し、インドネシアのデジタルトランスフォーメーションにおいて、近代化の推進、組織の能力強化、地域の多様な分野で測定可能な価値の創出など、実質的な成果をもたらすことを目指す」と述べました。
FPTは2017年にインドネシア市場に参入して以来、エネルギー、金融・銀行、通信分野の大手企業にとって信頼できるテクノロジーパートナーとなっています。同社は現在、インドネシア国内で200人以上の技術専門家を雇用しています。
