台風カルマエギ クイニョンから約310キロの位置に接近

今年東海を通過する13番目の台風「カルマエギ」は、進路と勢力を維持しつつも速度を上げており、中心はザーライ省クイニョンから東南東約310キロの海上に位置していると、国家水文気象予報センター(NCHMF)が発表しました。

2025年11月6日午前5時に発表された台風カルマエギの進路予想図(VNA提供)
2025年11月6日午前5時に発表された台風カルマエギの進路予想図(VNA提供)

11月6日午前8時時点で、台風の中心は北緯13.2度、東経112.3度付近にあり、クイニョンの東南東約310kmの海上に位置しています。中心付近の最大風速はレベル14(時速150~166km)、突風はレベル17に達しています。台風は時速約30kmで西北西に進んでいます。

11月6日午後7時までに、台風は北緯14.0度、東経109.4度付近、クアンガイからダクラクにかけての沿岸地域に接近すると予想されており、最大風速はレベル13~14、突風はレベル17に達する見込みです。災害リスクレベルは、東海中部、クアンガイからダクラクにかけての海域、クアンガイ東部からザライにかけての内陸部で「4」と評価されています。

予報によりますと、11月7日午前7時までに台風カルマエギは西北西方向に進み、上陸後、勢力を弱めながらラオス南部で熱帯低気圧に変わる見込みです。その際の風速はレベル7、突風はレベル9まで低下すると予想されています。同日午後7時までには、熱帯低気圧はタイ東部に移動し、さらに弱まって風速レベル6未満の低気圧となる見込みです。

東海上では、ベトナム中部の海域でレベル8~11の強風が吹き、台風の中心付近ではレベル12~14、突風はレベル17に達するとみられています。波の高さは平均で5~7メートル、中心付近では8~10メートルに達し、海上は非常に荒れる見込みです。

クアンチ南部からダクラクにかけての海域では、海面が0.4~0.8メートル上昇し、低地での浸水、海水の越流、海岸浸食、排水遅延のリスクが高まります。危険区域内のすべての船舶や養殖施設は、雷雨、つむじ風、強風、高波の影響を大きく受けることになります。

陸上では、11月6日午後からダナン南部からダクラクにかけて、風速レベル6~7の風が強まり、レベル8~9に達すると見込まれています。台風中心付近(特にクアンガイ東部~ザーライ)では、風速レベル10~12、突風レベル14~15の強風とともに、広範囲で大雨が予想されています。

11月6日から7日にかけて、ダナンからダクラクにかけての地域では、200~400ミリ、局地的には600ミリを超える非常に激しい雨が予想されています。クアンチ南部からフエ、カインホア、ラムドンでも150~300ミリ、局地的には450ミリを超える降雨が見込まれます。

気象センターは、特にダナンからカインホアにかけての地域で、3時間で200ミリを超える豪雨、つむじ風、突風のリスクが高いと警告しています。

カルマエギは、2017年のダムレイ、2020年のモラヴェといった大型台風といくつかの類似点があるものの、風の強さや降雨量の点で異なり、より多くの雨をもたらす見込みです。ダナンからダクラクにかけては、1回の降雨で600ミリを超える記録的な大雨となる恐れがあります。

国家水文気象予報センターのマイ・ヴァン・キエム所長は、これまでの台風と比較して、カルマエギはダムレイやモラヴェよりも局地的な豪雨をもたらすと予想されているが、2025年に東海を通過した台風フェンシェンの後のような大規模な洪水には至らない見込みだと述べました。

VNA
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