農業・環境省のグエン・ホアン・ヒエップ副大臣は、「今回の台風は極めて危険で、この地域を直撃するものとしては過去最大級である」と述べました。
現在、ザーライ省では13のコミューン(社)および地区が危険区域に位置しており、風速はレベル11~13、突風はレベル15~16に達しています。クアンガイ省では、7つのコミューンおよび地区が非常に危険な地域にあり、風速はレベル10~12、突風はレベル14~15に達しています。ダクラク省でも、複数の沿岸コミューンおよび地区が危険区域に入っています。
ヒエップ副大臣によりますと、このような風の強さは住宅の屋根を吹き飛ばすほどの深刻な被害をもたらすおそれがあり、住民の生命に重大な危険を及ぼす可能性があるということです。
このため、副大臣は11月6日18時以降、前述のすべてのコミューンおよび地区において、住民の外出を厳重に禁止するよう指示しました。
ヒエップ副大臣はさらに、最も危険な時間帯は11月6日20時から7日8時までであり、台風の中心はザーライ省からクアンガイ省南部にかけての地域に上陸する見込みであると述べました。
ハー副首相は、台風カルマエギは非常に複雑な動きを見せており、その影響範囲は約100キロメートルに及ぶ広範囲にわたると指摘しました。
副首相は、地方当局に対し、被害を受けやすい地域に人員・装備・資源を増強・配備し、特に孤立のおそれがある地域で救助・災害対応に万全を期すよう指示しました。最優先事項として、台風の上陸前に住民の安全を確保するための対策を徹底することを強調しました。
副首相は、台風接近時に船舶や養殖施設に人が残っていないよう徹底する必要があると強調しました。地域内の軍管区および軍団所属部隊には、救助活動に備えた人員と装備を待機させ、常時即応態勢を維持するよう求めました。さらに、住民の避難、住宅の補強、軍施設や倉庫の保全において、地方当局と緊密に連携するよう指示しました。
同日、ファム・ミン・チン首相は、この台風およびこれに伴う洪水への緊急対応措置を指示する通達を発出しました。
通達では、台風の勢力がレベル14にまで発達し、突風は最大レベル17に達しており、時速30~35キロメートルという非常に速い速度で中部および南中部の沿岸・内陸部に向かっていることが明記されています。
台風は、沿岸部で3~8メートルの高波を引き起こし、海面上昇や高潮と相まって、航行中や停泊中の船舶、魚の養殖いかだ、低地の住宅地、沿岸インフラや活動に深刻な危険をもたらすおそれがあります。
首相は、多くの地域で長期にわたる浸水被害が発生している中、台風およびその後の洪水への対応に最大限の努力と緊急かつ断固たる姿勢で臨み、住民の生命の安全を確保し、財産や国家資産への被害を最小限に抑えるよう要請しました。
地方当局は地域の具体的な状況に応じて、台風や雷雨などの危険な気象条件が発生する前に、数時間前倒しで海上活動を禁止するなどの措置を主体的に判断・実施することが求められています。また、台風の直接的な影響が及ぶ期間中は、人や車両の移動を制限・管理し、事故の発生を防ぎ、住民の安全を確保するよう指示されています。
台風カルマエギの複雑な動きを受け、ベトナム民間航空局は、11月6日午後から中部地域の5つの空港(ブオンマトゥオット、プレイク、トゥイホア、チューライ、フーカット)での運航を一時停止すると発表しました。
これらの空港は、台風の進路と状況に応じて、11月6日午後から7日朝にかけて閉鎖される予定です。
具体的には、フーカット空港(フエ市)は11月6日16時から11月7日3時まで、チューライ空港(ダナン市)は11月6日20時から11月7日5時まで、トゥイホア空港(ダクラク省)は11月6日15時から24時まで、プレイク空港(ザーライ省)は11月6日21時から11月7日6時まで、ブオンマトゥオット空港(ダクラク省)は11月6日22時から11月7日6時まで一時閉鎖されます。