会談の中で、トー・ラム書記長は、近年における両国関係の積極的な発展を喜ばしく思うと述べました。書記長は、両国関係が実質的かつ効果的にあらゆる分野で発展しており、ベトナムとイギリスの戦略的パートナーシップにふさわしいものとなっていると強調しました。また、両国の協力強化における大使の役割と貢献を高く評価しました。
さらに、両国関係には今後さらなる発展の大きな可能性が残されていると指摘し、とりわけ国防・安全保障、金融・銀行、教育・人材育成、科学技術、労働、エネルギー転換、気候変動対策の分野を挙げました。特に、文化、スポーツ、人的交流が他分野での協力の道を切り開いてきたことを強調しました。
書記長は、ベトナム党と国家がベトナム・イギリス戦略的パートナーシップの深化と発展を極めて重視し、両国民の願いに応え、地域および世界の平和、協力、発展に貢献する新たな段階へと進めることに特別な関心を払っていると改めて表明しました。
両国は、経済、貿易、投資協力がパートナーシップの重要な柱であることを強調しました。現在、イギリスはベトナムにとって欧州における主要な貿易相手国の一つであり、ベトナムへの152の投資国・地域の中で15位に位置しています。一方、ベトナムはASEAN内でイギリスにとって2番目に大きな貿易相手国となっています。
イアン・フリュー大使は、両国が戦略的パートナーシップ締結15周年を迎える中、二国間関係が力強く進展していることに喜びを表明しました。大使は、英国がベトナムとの戦略的パートナーシップの発展を重視しており、同国を地域における最も重要なパートナーの一つと位置付けていることを改めて強調しました。
また、今後予定されている両国間のハイレベルな代表団交流が、防衛・安全保障、科学技術、イノベーション、国際金融センターの発展、グリーン成長、持続可能な発展、観光、人的交流などの分野で、二国間協力を新たな高みに引き上げる強力な原動力となるとの期待を示しました。
両国は、特に国連をはじめとする二国間および多国間の枠組みで引き続き緊密に連携し、地域の平和、安定、安全、協力の促進に共に取り組むことを再確認しました。また、ベトナム・イギリス戦略的パートナーシップを両国の共通利益に沿って、より深く、より効果的なものにしていくことで一致しました。