ニャンザン新聞の技術部長で同紙記者協会会長のヴ・マイ・ホアン氏はあいさつの中で、ベトナム共産党の機関紙である人民新聞の発展と運営の概要を紹介し、党の方針や国家の法律を広く伝える上で同紙が果たしている先駆的な役割を強調しました。
ホアン氏は、ニャンザン新聞が常に国際協力の強化と、地域および世界の報道機関との友好関係の拡大を重視していると述べ、特にラオスのパサソン新聞との長年にわたる緊密な協力関係を挙げました。
また、ニャンザン新聞は近年、デジタル変革を加速させ、ニュース制作と発信に科学技術を積極的に導入していることを紹介しました。統合型ニュースルームを開発し、マルチプラットフォーム向けのコンテンツ制作を推進することで、読者の多様化する情報ニーズに応えていると説明しました。
また、ニャンザン紙のオンラインサービスでは、ベトナム語のほか、英語、中国語、フランス語、ロシア語、スペイン語など複数の外国語サービスを展開しており、現在は日本語と韓国語の立ち上げ準備も進めています。これらの取り組みは、ベトナムの公式情報を世界に発信することを目的としています。
ラオス代表団を代表して、ラットカムプーミー氏は、ベトナムを代表する報道機関を訪問し、学ぶ機会を得たことへの喜びを表明しました。同氏は、「ニャンザン新聞の統合型ニュースルームモデルやコンテンツ制作における連携体制には深い感銘を受けた。これらは、ラオスのメディアがデジタル変革を進め、広報と公共サービスの効果を高める上で貴重な経験となる」と述べました。
同氏は、ニャンザン新聞が革新とメディア融合の模範であり、マルチプラットフォーム型コンテンツの管理や運営に豊富な経験を持つと評価しました。ラオス側としても、こうした知見を自国のメディア運営に生かしていきたいとの意向を示しました。
意見交換の場では、マルチプラットフォームコンテンツ管理の経験、ニャンザン新聞のデジタル変革への取り組み、統合型ニュースルームモデルとマルチメディア制作、2025年のベトナム重要祝祭日に向けた主要イベントや特別出版物の計画など、幅広いテーマについて議論が交わされました。
この機会に、ラオス代表団はニャンザンオンラインの統合型ニュースルームを見学し、交流会や記念品の交換、記念撮影なども行いました。
今回の訪問は、双方のメディアの伝統的な友好と協力関係をいっそう強化するとともに、経験共有や連携の新たな機会を開き、ベトナムとラオス両国の広報・情報活動の使命を効果的に果たす、現代的で専門性の高い報道機関づくりに寄与するものとなりました。