10月24日から25日にかけての今回の訪問は、ルオン・クオン国家主席の招待によるものです。
ベトナム滞在中、アントニオ・グテーレス国連事務総長は、ホー・チ・ミン主席の霊廟を訪れて献花したほか、バクソン通りの英雄烈士記念碑にも花輪を捧げました。
また、グテーレス事務総長はトー・ラム共産党中央委員会書記長と会談し、ルオン・クオン国家主席主催の公式歓迎式典、会談、晩餐会にも出席しました。さらに、ファム・ミン・チン首相やチャン・タイン・マン国会議長とも会談を行いました。
ベトナムの首脳陣は、グテーレス事務総長の2回目となるベトナムへの公式訪問およびハノイ条約署名式への出席を温かく歓迎しました。今回の訪問は、国連創設80周年とベトナムの建国記念日にあたる節目と重なり、これまでの数十年間にわたるベトナムと国連の発展の歩みを映し出す、特別な意義を持つものだと強調しました。
グテーレス国連事務総長は、ベトナムへの喜びと深い親愛の情を表し、同国の独立と統一のためのたゆまぬ闘い、そして近年の目覚ましい社会経済的発展や、今後数年間での二桁成長という目標を高く評価していると述べました。
また、事務総長は、国連の全ての主要分野におけるベトナムの役割、地位、威信、そして積極的で顕著な貢献を称賛し、特にハノイ条約署名式の開催や、国連平和維持活動への積極的な参加を称賛しました。
事務総長は、国連が今後もベトナムの開発優先課題の推進に寄り添い、引き続き支援していくことを表明しました。また、ベトナムが国連における発言力と役割を一層高め、多極的な世界の構築に貢献することへの期待を示しました。そうした世界では、多国間主義とグローバル・ガバナンスの仕組みがより効果的に機能し、開発途上国や新興経済国の正当でふさわしい地位が、より広く認められるようになると強調しました。
10月25日午前、グテーレス事務総長は、国家会議センターで開催された国連サイバー犯罪防止条約の署名式およびハイレベル会合に出席しました。
署名式では、クオン国家主席とグテーレス事務総長が開会の辞を述べました。その後、ファム・ミン・チン首相と国連事務総長は共同記者会見を行い、式典の成果について報道関係者に説明しました。
署名式のハイレベル会合には、国連事務総長、ベトナム首脳陣、110か国以上の高官、そして多くの国際・地域機関の代表が参加しました。