ベトナム首相 第47回ASEAN首脳会議開会式に出席

ファム・ミン・チン首相は10月26日、ASEAN加盟国および東ティモールの首脳らとともに、クアラルンプールで開幕した第47回ASEAN首脳会議および関連会合の開会式に出席しました。

2025年10月26日、ファム・ミン・チン首相はクアラルンプールで開催された第47回ASEAN首脳会議の全体会合に出席した。(写真:VNA)
2025年10月26日、ファム・ミン・チン首相はクアラルンプールで開催された第47回ASEAN首脳会議の全体会合に出席した。(写真:VNA)

今回の会議は、2025年にASEAN議長国を務めるマレーシアが主催する一連の首脳会議の第2回目となり、「包摂性と持続可能性」をテーマに開催されています。

開会式には、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領、カナダのマーク・カーニー首相、南アフリカのマタメラ・シリル・ラマポーザ大統領、欧州理事会のアントニオ・コスタ議長、国連のアントニオ・グテーレス事務総長のほか、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、その他の地域および国際機関の代表者も出席しました。

マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は開会の挨拶で、ASEAN加盟国首脳やパートナー、そして世界各地からの友人たちの第47回ASEAN首脳会議への参加を温かく歓迎しました。

アンワル首相は、ASEANは依然として強靱であり、相互の尊重と正義が常に加盟国を結びつけるという強い信念に支えられていると強調しました。2025年は地域経済の回復力、そして協力・対話・相互理解への意志と信頼が試される不安定な年であるものの、ASEANは揺るがないと述べました。また、カンボジアとタイの間で署名された和平協定は、信頼の力そして和解と平和を選ぶ勇気を体現するものであると指摘しました。

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2025年10月26日に行われた第47回ASEAN首脳会議の全体会合およびASEAN物品貿易協定(ATIGA)第2次改正議定書の引き渡し式(写真:VNA)

アンワル首相は、東ティモールが正式にASEANの11番目の加盟国となったことを祝福し、これはASEANの発展における歴史的な節目であり、東ティモールの発展と戦略的自立の強化を支援するというASEANの決意を示すものだと述べました。

アンワル首相は、ASEANは引き続き、地域の平和と繁栄という共通の目標に向けて協力を強化していく必要があると強調しました。そのうえで、経済協力の一層の深化、貿易連携の拡大、競争力の向上、経済協力協定の効果的な実施に加え、ASEAN電力網構想、ASEANブルーエコノミー・フレームワーク、電気自動車(EV)エコシステム、デジタル経済連携の強化など、域内の連結性やグリーン成長を支える取り組みを推進していく必要性を指摘しました。

アンワル首相はまた、高まる保護主義や世界的なサプライチェーンの変化に対応するため、既存の協力関係を一層深化させるとともに、新たなパートナーシップの構築にも積極的に取り組むべきだと呼びかけました。

開会式では、ASEAN首脳が東ティモールを連合の11番目の加盟国として正式に認める宣言に署名しました。

東ティモールのカイ・ララ・シャナナ・グスマン首相は演説で、ASEAN加盟は、長年にわたる粘り強く揺るぎない努力の末に実現した、同国にとって歴史的な節目であり、長く抱いてきた地域統合への悲願がついに実を結んだものであると述べました。また、加盟準備の過程で支援を寄せたASEAN加盟国およびパートナー諸国に謝意を表し、東ティモールにとってASEANは未来への戦略的な選択であると強調しました。さらに、ASEAN憲章および各種義務を誠実に履行し、団結と協力を促進するとともに、平和で繁栄し、人を中心とした地域を目指すASEAN共同体ビジョン2045の実現に積極的に貢献していく決意を改めて表明しました。

この機会に、主催委員会は2025年のASEAN賞を、ボランティア活動の推進や若者の役割強化、ASEAN加盟国間の青年の団結促進に貢献したカンボジア青年連盟連合(UYFC)に授与しました。

予定されている日程によりますと、ファム・ミン・チン首相は他のASEAN首脳とともに第47回ASEAN首脳会議の全体会合およびリトリートセッション、さらにASEANとアメリカ、日本、インドの首脳会議に出席します。

チン首相はまた、会議に合わせて開催されるASEANビジネス・投資サミットのハイレベル対話やブルームバーグASEANビジネスサミットに出席し、講演を行うほか、各国首脳および国際機関の幹部との個別会談も予定されています。

VNA
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