トー・ラム書記長は、これまでの海軍第5管区の将兵の優れた成果を高く評価した上で、南西海域は国防・安全保障上きわめて重要な戦略的位置を占めており、祖国南部の空と海を守る盾であるとともに、国家が外洋へと進む最前線でもあると強調しました。
こうした現実を踏まえると、海軍全体、特に第5管区の将兵には一層重要な要請と任務が課されることになると述べました。書記長は、海洋・島しょに対する国家主権を断固として守るだけでなく、潜在的な課題を早期段階で速やかに把握し、上級機関に助言し、主体的に対応することで、南西海域の平和と安定を維持しなければならないと指摘しました。
任務を的確に遂行するため、書記長は、新たな状況下における祖国防衛戦略について定めた2023年11月24日付の第13期党中央委員会決議第44-NQ/TW号の継続的な実施を求め、特に国防に関する新たな視点と認識に焦点を当てるよう強調しました。
また、国家の独立、主権、統一、領土の一体性、海洋、島しょ、空域を守るために、断固かつ粘り強く闘う必要性を強調しました。国家発展のための平和で安定した環境を維持し、常に革命的警戒心を持ち、敵対勢力の策略や手法、敵と味方を明確に理解し、新たな課題に主体的に対応し、複雑な海洋情勢を適切に処理することが求められると述べました。
書記長は、清廉で強固な党組織の構築を強化し、あらゆるレベルの党委員会・組織および各党員の指導力と戦闘力を絶えず向上させること、さらにホー・チ・ミン主席の思想・倫理・行動様式の学習と実践を推進するよう求めました。
また、汚職や浪費、その他の否定的現象や、思想・政治・倫理・生活様式の退廃、さらには党内の「自己進化」や「自己変質」との断固たる闘いの必要性を強調しました。
あらゆる状況下で国家の海洋・島しょの主権を断固として守るために、大きな視野を持ち、果敢に行動し、責任を担う覚悟があり、戦いと献身をいとわない幹部隊員の育成が不可欠だと述べました。同時に、現代的な装備を使いこなし、科学技術の進歩を積極的に活用し、イノベーションを促進し、デジタルトランスフォーメーションを実務に統合することも重要であると強調しました。
さらに、党と国家の方針・政策に沿った国防外交の実効性を高め、各国海軍との協力・友好関係の強化に注力し、海上の平和と安定の維持に貢献する必要性も指摘しました。
書記長は、党と国家が常に人民武装部隊の発展を優先し、海軍を含む軍隊全体の継続的な成長を重視していると強調しました。さらに、今後、海軍の将兵が努力を続け、あらゆる困難を乗り越えて任務を的確に遂行し、国家の神聖な海洋・島しょ主権を確固として守る上で、引き続き中核的役割を果たすことへの強い期待と確信を表明しました。