トゥ氏は今回の視察で、数日間にわたり深刻な浸水と孤立状態に見舞われたジエンディエン社(コミューン)を訪れ、住民の避難場所を視察しました。臨時の安全区域となっている社の小学校では、被災者の状況を聞き取り、救助・救援部隊には励ましの言葉を掛けました。
トゥ氏は、住民が引き続き団結と相互扶助の精神を発揮し、困難を乗り越えて一日も早く生活を安定させることへの期待を表明しました。また、救助部隊に対しても、被災後の対応に全力を尽くすよう呼びかけました。
カインホア省党委員会常務委員会との会合でトゥ氏は、防災と被害の軽減における軍、公安、医療従事者、青年ボランティア、社会団体、企業、そして何よりも地元住民を含む政治体制全体の献身と責任感を高く評価しました。
トゥ氏は、洪水被害からの早期復旧と住民の生活再建を進めるにあたり、政治局、書記局、トー・ラム党書記長、政府および首相の指示を厳格に実施する必要性を強調しました。
また、住民の生命保護を最優先とし、救援活動に全力を尽くすよう省当局に求めました。行方不明者の捜索・救助に全資源を投入し、誰一人として飢えや寒さ、清潔な水や医薬品の不足に苦しむことがないよう、徹底した支援を指示しました。特に、深刻な浸水で孤立している住民への支援に必要な資源を最大限動員するよう強調しました。
さらに、交通、電力、水道、通信、医療・教育施設などの基幹インフラの迅速な修復・復旧を求めました。
トゥ氏は、地元の党委員会や行政機関に対し、死亡者・行方不明者の家族支援や負傷者への治療を確実に行うよう要請しました。加えて、住民が主体的に防災に取り組めるよう効果的な広報を行い、社会秩序と治安を維持するとともに、特にSNS上の虚偽情報に適切に対処し、誤情報の拡散を防ぐよう求めました。
党および国家指導部を代表し、トゥ氏はカインホア省の党委員会、行政当局、住民に対し、200億ドン(約76万ドル)の支援金を贈呈しました。