今回の合同演習には、ベトナム国防大臣ファン・ヴァン・ザン大将、ラオスおよびカンボジアの国防大臣をはじめとする各国の高官が出席しました。
建物の倒壊や洪水などの緊急事態を想定し、河川や沿岸部での捜索救助活動のシミュレーションが行われました。これは、3か国の軍隊にとって最も重要な実地訓練の一つであり、災害対応や民間人保護における連携強化を目的としています。
長期間にわたる豪雨と洪水により国境地域で土砂崩れが発生し、住宅やインフラが破壊されたことを想定した訓練では、3か国の工兵部隊が協力して倒壊した建物に閉じ込められた被災者の捜索・救助を行い、軍の医療チームが応急処置や野戦病院への搬送を行いました。また、ヘリコプターも動員され、被災者を高度医療を提供する病院へ輸送しました。
被災者の捜索・搬送には、ボート・ヘリコプター・ドローンが活用されました。
ラオス人民軍(LPA)参謀総長 兼 国防副大臣サイチャイ・コムマシット中将は、「近年、気候変動がますます予測困難になり自然災害が増加する中で、今回の合同救助・災害対応訓練が実施された」と述べ、演習が3か国の軍事協力を一層深め、救助や災害対応に関する経験を共有する貴重な機会となったと強調しました。
VNA