ベトナム党書記 フィンランド議会第一副議長と会談

ベトナム共産党中央委員会書記長のトー・ラム氏は、公式訪問中のフィンランドにおいて、現地時間10月22日、フィンランド議会第一副議長のパウラ・リシッコ氏と会談しました。

ベトナム共産党中央委員会書記長のトー・ラム氏(左)とフィンランド議会第一副議長のパウラ・リシッコ氏(写真:VNA)
ベトナム共産党中央委員会書記長のトー・ラム氏(左)とフィンランド議会第一副議長のパウラ・リシッコ氏(写真:VNA)

トー・ラム書記長は、フィンランドの政治体制におけるフィンランド議会の役割を高く評価し、リシッコ第一副議長をはじめとする議会指導者たちが、議会間協力および二国間関係の拡大に尽力していることを称賛しました。

書記長は「ベトナムは、国の発展においてフィンランドから受けた貴重な支援を常に重視している」と述べ、特に改革初期におけるフィンランドの無償援助プログラムが、ベトナムの社会経済的成果、特に生活水準の向上に大きく寄与したことを強調しました。

また、ベトナムがフィンランドとの関係強化と深化に引き続き取り組む決意を表明し、議会間協力が政府間合意の推進と履行監督、そして相互理解と信頼の醸成に有効な仕組みであると述べました。両国関係が戦略的パートナーシップへと格上げされたことにより、両国議会間を含むあらゆる分野での協力がさらに促進されるとの期待を表明しました。

これに対し、リシッコ第一副議長は今回の訪問と戦略的パートナーシップへの格上げの意義を高く評価し、外交関係樹立から50年以上を経た現在、ベトナムがフィンランドにとって東南アジアで最も重要な貿易相手国となっていることを強調しました。

リシッコ第一副議長は、今回の訪問が両国関係のあらゆる分野における連携、とりわけ議会ルートを通じた協力の新たな歴史的段階の一歩であると強調しました。

また、2024年3月に行われたユッシ・ハッラアホ国会議長のベトナム公式訪問の成功に言及し、両国議会間の協力関係が着実に発展し、伝統的な友好関係の深化に寄与していることに満足の意を示しました。

リシッコ氏は、ハッラアホ議長からトー・ラム書記長、チャン・タイン・マン国会議長、その他のベトナム高官へ向けた挨拶の言葉を伝えました。

双方は、貿易、投資、エネルギー、教育、人的交流分野での協力推進における両国議会の重要な役割を強調し、両国民が相手国で生活・学習・就労する際の手続き的障壁の緩和に取り組むことで一致しました。また、定期的なハイレベル交流、友好議員グループの設立、専門委員会間の連携強化を通じて議会間関係を一層強化すること、立法経験の共有拡大や法的枠組みの整備を進め、フィンランドの強みとベトナムのニーズが合致する分野での協力を促進することでも合意しました。

書記長は、フィンランド議会に対し、EU・ベトナム投資保護協定(EVIPA)をまだ批准していない7か国の早期批准を後押しするよう呼びかけ、ベトナムでのフィンランドおよび欧州企業の投資活動により良い環境を整える必要性を強調しました。また、ベトナムが水産資源管理や法制度の透明性向上で着実な成果を上げている点を評価し、欧州委員会によるベトナム産水産物への「イエローカード」警告の早期解除に向けたフィンランド議会の支持を求めました。さらに、両国がともに海洋国家であることを踏まえ、海洋分野での協力を今後の優先課題の一つとする意向を示しました。

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ベトナム共産党中央委員会書記長トー・ラム氏(左)とフィンランド議会第一副議長パウラ・リシッコ氏との会談の様子(写真:VNA)

双方は、多国間の議会フォーラムにおける連携をさらに強化し、地域および世界の平和、協力、持続可能な発展に向けて共通の声を高めていくことで一致しました。

東海問題について書記長は、国際法、特に1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき紛争を平和的に解決するというASEANの立場に対するフィンランドの支持を求めました。

この機会に、書記長はマン国会議長からハッラアホ議長への挨拶の言葉も伝えました。

VNA
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