国家国庫 54兆ドンの国債発行計画を発表

2025年中央予算の資金調達任務を果たすため、国家国庫は2025年11月にハノイ証券取引所を通じて国債の入札を実施する計画を発表しました。発行予定総額は54兆ドンと見込まれています。

国債は、国家予算の資金調達における主要な手段となっている。
国債は、国家予算の資金調達における主要な手段となっている。

計画によりますと、国債の入札は11月5日、12日、19日、26日の4回に分けて実施され、それぞれの発行額は13兆ドン、13兆ドン、14兆ドン、14兆ドンとなっています。これらの入札は、2025年第4四半期の政府国債発行計画に基づいて行われ、国家予算および開発投資に必要な資金を確保するとともに、市場における政府債券利回り曲線の整備に寄与することを目的としています。

国家国庫によりますと、2025年第3四半期に調達された国債の総額は約54.3兆ドンに達し、四半期目標(120兆ドン)の45.2%を達成しました。また、2025年9月末時点で、年初からの累計調達額は約255.7兆ドンとなり、年間計画(500兆ドン)の51.1%に相当します。

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債券発行は交通インフラ開発への投資を目的としている。

発行年限の構成については、満期5年から30年の国債が引き続き発行総額の大部分を占めており、とくに5年、10年、15年の3つの主要年限で全体の約98.6%を占めています。2025年第3四半期における平均落札利回りは年率3.0~3.9%の範囲で推移し、具体的には、5年債が約3.03~3.24%、10年債が3.59~3.79%、15年債が3.90%、30年債が3.64%となっています。

実施にあたって国家国庫は、市場動向や国家予算における資金需要を引き続き注視し、2025年11月の各入札回における発行額を、市場の状況に応じて調整する可能性があるとしています。

その目的は、資金調達の進捗を確保しつつ、国債市場の安定性、柔軟性、効率性を維持することにあります。また、国家国庫は、市場形成機関およびハノイ証券取引所に対し、11月の国債発行計画を円滑かつ効果的に実施できるよう緊密な連携を求めています。

NDO
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