農業・環境省水産・漁業監視局のグエン・ヴー・マイ・アイン氏は、2024年における海面いけす養殖の総容量が970万立方メートルに達し、2020年比で38.6%増、年平均成長率は8.7%であると述べました。主な養殖種は海水魚、貝類、海藻であり、特に貝類が大きな割合を占めています。主な養殖地域はカインホア省、アンザン省、クアンニン省となっています。
海面養殖は、沿岸地域の経済成長、雇用創出、所得向上に寄与しています。国家農業普及センター普及・農村職業部のダン・スアン・チュオン氏によりますと、多くの海面養殖モデルが良好な成果を示しています。なかでも、高密度ポリエチレン(HDPE)製いけすは強い波に耐え、大容量を確保でき、工業用飼料と組み合わせることで高い経済効率と環境の持続可能性を実現しています。
代表的な例として、ベトナム中部での2,700立方メートル規模のスギ養殖モデルが挙げられます。9か月の養殖後、魚は平均5キログラムに成長し、1基あたりの平均利益は約2億ドンに達しました。これは従来の木製いけすと比べて308%の増加に相当します。また、クアンニン省とカインホア省での二枚貝養殖モデルでは、製品連携を通じて12か月後に1ヘクタールあたり約37.5トンの収穫と、1ヘクタールあたり9億ドンを超える利益を上げています。
クアンニン省は、4万ヘクタール以上の干潟、2万ヘクタールの海峡・湾、豊かな漁場など、広大な優位性を有しており、海面養殖において大きな潜在力を持っています。
同省農業・環境局の副局長であるファン・タイン・ギ氏は「本省は45,146ヘクタールの海域を養殖用に区画した。これまでに29件、約2,000ヘクタール分のプロジェクトが割り当てられており、主にハタ、ゴールデンポンパノ、カキ、二枚貝などの主要種が養殖されている」と述べました。
年初からの8か月間で、同省は約66,783トンの養殖水産物を生産し、そのうち4万5,000トン以上が海面養殖によるものでした。工業用飼料を用いた海水魚養殖、海藻とカキの統合養殖、世界遺産保全と連携したハロン湾での持続可能な養殖など、生産と消費、バリューチェーン開発を結びつけた多様なモデルが登場しています。
クアン人省は45,146ヘクタールの海域を養殖用に区画した。これまでに29件、約2,000ヘクタール分のプロジェクトが割り当てられており、主にハタ、ゴールデンポンパノ、カキ、二枚貝などの主要種が養殖されている。
2024年の台風ヤギによる大きな被害を受けた後、クアンニン省の協同組合や農家は生産再建に注力し、豊漁への期待を寄せています。バンドンのクオンホア協同組合のグエン・ヴァン・クオン組合長は「現在、158ヘクタールでカキ、ハタ、二枚貝を養殖している。中でも二枚貝は順調に成長しており、1万個の稚貝あたり4~5トンの収穫が見込まれる」と語りました。
好調な成果が見られる一方で、ベトナムの海面養殖は依然として小規模経営が中心となっています。多くの養殖場では台風などの影響を受けやすい竹や木材、発泡スチロール製の浮きなど簡易な資材が使われています。また、投資資金や熟練労働者も不足しています。さらに、沿岸部の伝統的な養殖は、病害の発生や水質悪化といった課題にも直面しています。
クアンニン省では、生産・加工・消費の連携が弱く、豊漁でも価格が低迷する事態が発生しています。多くの養殖施設、特に協同組合では管理能力が十分でなく、種苗や工業用飼料の多くを輸入に依存しています。さらに、海面養殖に関する法的枠組みも未整備のままです。
持続可能な発展を支援するため、水産・漁業監視局は地方行政機関、企業、協同組合、農家に対し、生産志向から経済志向への転換、単一価値から多価値モデルへの移行、市場基準の遵守、海面養殖製品の国家ブランド構築による価値と競争力の向上を提案しています。トレーサビリティシステムの開発、スマートデータ管理、人材育成、生産連携、市場拡大も不可欠です。
ベトナム海面養殖協会のグエン・フー・ズン会長は、大規模工業型海面養殖のための海域・沿岸ゾーニングの優先、閉鎖水域での養殖密度管理による汚染抑制、循環型経済に沿った多栄養段階養殖モデルの推進の必要性を強調しました。また、海域割当てにおけるデジタルトランスフォーメーションの加速や、企業による海面養殖産業クラスターの共同開発の重要性も訴えました。