アイン氏によりますと、政治報告、社会経済発展報告、党組織建設報告の三つの報告書が初めて一つの整合性のある簡潔な文書に統合され、この統合により、思想と行動の一貫性が確保され、「分かりやすく、実行しやすい」という一貫した原則が体現されているということです。
また、草案で提案されたテーマ「党の栄光ある旗の下、2030年までに国家の発展目標を達成するために団結し、決意を持って進む。国の刷新の時代に自信を持って前進し、平和、独立、民主、繁栄、文明、幸福を実現し、社会主義へと力強く歩む」は、時代精神と国民の自立心を体現した戦略的意義を持つ宣言であると述べました。
同氏は、トー・ラム党書記長の「ベトナムにとって最も貴重な資源は鉱物でも地政学的な位置でもなく、1億600万人のベトナム国民である。彼らは勤勉で創造的、深い愛国心と共同体意識を持ち、学ぶ意欲が高く、困難にも屈しない」という発言を振り返りました。
この視点は、党の指導理念と新たな発展段階における最高の政治的意思を具体化したものであり、次期の方向性を示すだけでなく、強く豊かなベトナムへの飛躍の時代に向けた戦略的ビジョンを描いているとアイン氏は述べました。
また、草案には近ごろの政治局による一連の戦略的決定も盛り込まれており、短期・長期の両面で、迅速かつ持続可能な発展を推進する原動力となっています。また、強く豊かなベトナムを実現するために、党全体、国民、そして軍に確かな政治的基盤を提供するものとなっています。
現実に即した内容の精緻化
アイン国会議員は、社会道徳の評価部分について、「社会道徳が低下した」と断定するのではなく、「一部の側面で社会道徳の低下が見られる」と表現を修正し、客観性を確保しつつ、国民の信頼を強化し、主要な道徳・社会問題に資源を集中すべきだと提案しました。
また、科学技術分野については、研究管理や資金調達に関わる煩雑な行政手続きの問題を強調し、その表現を見直すよう求めました。
公衆衛生に関しては、食品安全の管理や、依然として複雑かつ大規模に行われている偽造品や低品質品の生産・取引の問題を追加すべきだと提案しました。
環境管理の部分では、「汚染者負担」の原則を環境保護の経済的手段の基本として明記することを求めました。これには、税金・手数料・預託金、カーボン市場の構築・運営、環境賠償などが含まれます。
同議員はまた、ベトナムが将来的な原子力発電の開発に向け、必要な国家インフラを整備すべきだと提案しました。原子力プロジェクトには、国際原子力機関(IAEA)の指針に沿った厳格な安全・保安対策と法的枠組みが不可欠であり、これらを確立することが、クリーンで持続可能なエネルギー開発に向けた国家の準備を整える上で極めて重要だと強調しました。