ベトナム通信社の記者によるIUU(違法・無報告・無規制)漁業対策に関する質問に対し、ハン報道官は、同問題に対するベトナムの立場は一貫しており、これまでにも明確に表明してきたと強調しました。
報道官は、「ベトナムは海洋経済の持続可能な発展を推進し、水産資源の開発能力に見合った漁船構成や漁法を採用しつつ、水産業の持続的成長を維持することを目指している。また、IUU漁業対策に関する規定を完全に順守している」と述べました。
これまで、ベトナムは水産分野における法的枠組みを整備・完成させ、効果的な執行を確保するとともに、違法漁業活動の防止・抑制のため様々な措置を講じてきました。違反行為に対しては、厳格かつ開かれた形、そして透明性を確保して処分を行っていると説明しました。
ハン報道官によりますと、ファム・ミン・チン首相は近ごろ、「IUU漁業対策とベトナム水産業の持続可能な発展推進に関する行動月間計画」に署名しました。 この計画に基づき、関係省庁や地方当局は、意識啓発や法令順守の徹底を目的として、管理、広報、教育など多岐にわたる活動を展開しています。これらの活動は、国内法の順守はもとより、1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)およびベトナムが加盟する関連国際条約・協定に基づいて設定された他国の海域を尊重することを目的としています。
報道官はさらに、「ベトナムは、国際社会の積極的かつ責任ある一員として、地域諸国や国際社会と連携し、違法漁業対策の協力強化や経験の共有を進める用意がある。国際法に沿った効果的で持続可能な漁業管理の推進に引き続き貢献していく」と強調しました。