コミュニティプロジェクト「高地の特産品」が始動

11月9日、ハノイで開かれた「SOSFood ― 気候変動に対応したベトナムの緊急食料モデル」会議の枠内で、ベトナム・フードバンク・ネットワークとボランティアグループ「オータム・アンド・フレンズ」によるコミュニティープロジェクト「高地の特産品」の正式な立ち上げが発表されました。

ベトナム・フードバンク・ネットワークの代表者が、プロジェクトの目的について発表した。
ベトナム・フードバンク・ネットワークの代表者が、プロジェクトの目的について発表した。

このプロジェクトは、ベトナム各地の山岳地域で生まれた優れた農産物や特産品を全国の人々に届けるとともに、ベトナム・フードバンク・ネットワークの持続的な基金を創設し、困難な状況にある子どもたちや山岳地帯の住民に対する食事支援、奨学金、生計支援を行うことを目的としています。

プロジェクトで取り扱う製品は、全国の代表的な山岳地域から厳選されたもので、それぞれに少数民族の文化や精神、物語が込められた逸品です。

製品の中には、シャン・トゥエット茶、セン・クー米、トゥーレーもち米、モックチャウの森のはちみつ、燻製水牛肉、バックハーのとうもろこし酒などが含まれています。いずれも、ソンラー省、ディエンビエン省、ライチャウ省、ラオカイ省、フート省といった山岳地帯の豊かな自然と、人々が丹精込めて作り出した高地の恵みです。

赤十字社ソンラー省支部のカム・ティ・チュエン支部長はプロジェクトについて、
「ソンラをはじめとする北部山岳地帯には、貴重な特産品が数多くあるが、市場へのアクセスはいまだに限られている。このプロジェクトを通じて、地域の製品がその品質によって評価され、文化の物語を通して紹介され、そして人の温もりを通して共有されることを願っている」と話しました。

また、ベトナム・フードバンク・ネットワークのグエン・トゥアン・コイ会長は、
「『高地の特産品』プロジェクトは、ベトナムの人々が持つ美しい価値をつなぐ旅である。それぞれの製品には、山や森の風味だけでなく、少数民族の誇りと、より良い未来を目指す希望が込められている」と述べました。

コイ氏によりますと、 ECプラットフォーム「www.dacsanvungcao.vn」は今年末に正式に開設される予定で、「食の特産品」「高地のクリーン農産物」「手工芸品・地域文化商品」「ユニークな地域特産品」の4つのカテゴリーの製品を取り扱うとしています。

また、それぞれの注文ごとに売上の5~10%が「高地の子どもたちに食事を」プログラムに充てられ、地域コミュニティの取り組みを育み、拡大するための持続可能な資金源となります。

NDO
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