地域別最低賃金 2026年1月1日から引き上げへ

労働契約の下で働く労働者の最低賃金が、2026年1月1日から正式に引き上げられます。現行水準と比べて、月額25万ドンから35万ドンの増額となります。

賃金引き上げは、労働者の生活水準を向上させると同時に、企業が安定を維持し、生産や事業の拡大を継続できるようにすることを目的としている。(写真:NDO)
賃金引き上げは、労働者の生活水準を向上させると同時に、企業が安定を維持し、生産や事業の拡大を継続できるようにすることを目的としている。(写真:NDO)

政府は11月10日、労働契約に基づく労働者の地域別最低賃金を定める政令第293/2025/ND-CP号を公布しました。この政令は2026年1月1日より施行され、政令第74/2024/ND-CP号に代わるものとなります。

これにより、4つの地域における新たな月額最低賃金は以下の通りとなります。

第I地域:35万ドン増の531万ドン(従来の496万ドンから引き上げ)

第II地域:32万ドン増の473万ドン(従来の441万ドンから引き上げ)

第III地域:28万ドン増の414万ドン(従来の386万ドンから引き上げ)

第IV地域:25万ドン増の370万ドン(従来の345万ドンから引き上げ)

また、時間当たりの最低賃金も以下の通り改定されます。

第I地域:2万3,800ドンから2万5,500ドンへ

第II地域:2万1,200ドンから2万2,700ドンへ

第III地域:1万8,600ドンから2万ドンへ

第IV地域:1万6,600ドンから1万7,800ドンへ

今回の改定により月額で25万VNDから35万VNDの引き上げとなり、政令第74/2024/ND-CP号で定められている現行の最低賃金と比べて平均7.2%の上昇に相当します。

内務省の評価によりますと、この改定額は2026年末までに労働者の最低生活水準として見込まれる水準を約0.6%上回るものであり、労働者の生活改善に資することが期待されています。

今回の改定は、労働者と使用者双方の利益を調和させた均衡の取れた措置であり、労働者の生活水準の向上を図るとともに、企業が安定を維持し、生産や事業活動を引き続き拡大できるようにすることを目的としています。

NDO
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