「ベトナム鉄道のグローバルサプライチェーンにおける未来」をテーマに開催された本イベントには、政府高官、国際的に活躍する専門家、そして業界をリードする企業が一堂に会し、ベトナムにおける近代的な鉄道インフラの発展に向けた協力体制の強化が図られました。
開会式で、建設省を代表して挨拶を行ったグエン・ザイン・フイ副大臣は、鉄道分野の国際代表団や世界的な大手企業の出席に対し、心からの歓迎と感謝の意を表しました。
副大臣は、こうした参加がベトナムの基幹インフラシステムの発展に向けた協力とパートナーシップへの深い関心と強いコミットメントを示すものであると強調しました。また、主催者および関係省庁が、国家の発展方針と密接に連携した戦略的かつ実践的なテーマで意義深いイベントを開催したことを高く評価しました。
副大臣はさらに、鉄道がグリーンかつクリーンなエネルギーへの転換における重要な解決策であり、ベトナムが2050年までにネットゼロ排出を達成するというコミットメントに貢献するものであると述べました。一方で、鉄道への投資には、財政面、人材、そして近代的かつ連携の取れた産業サプライチェーンといった莫大な資源が必要であることも強調しました。
ドイツのヘルガ・マルガレーテ・バルト駐ベトナム大使は、ドイツは鉄道技術から保守・運行まで、近代的な鉄道発展に長く取り組んできたと述べました。その上で、同国は地域間連結の需要に応える近代的な鉄道システムの構築、グリーン転換の推進、経済発展の促進に向けて、ベトナムと経験を共有し協力する用意があると表明しました。
開会式後には、「ベトナム鉄道のグローバルサプライチェーンにおける未来」をテーマとしたハイレベルフォーラムが開催され、参加者の大きな関心を集めました。フォーラム内では、ベトナム鉄道局のチャン・ティエン・カイン局長が、2050年までを見据えた国家鉄道網計画のビジョンとその実施ロードマップについて説明しました。