ホンコアイ島は、ホンコアイ群島に属する5つの島の中で最大の島であり、標高は318メートルです。岩がちな地形で、多様な淡水資源と生態系を特徴としています。
グエン・ホー・ハイ省党委員会書記によりますと、同省は現在、ホンコアイ島をホンチュオイ島、ホンダーバック島および周辺地域と連結するマスタープランの策定を進めており、併せて約1,000ヘクタール規模のロジスティクス区域を検討しています。この区域は、計画中の軍民両用ホンコアイ総合港と連動して運営される見通しです。
同省はこの計画を最終化し、2025年中に財務省へ提出することを目指しています。
ハイ書記はまた、カーマウ省が第9軍管区の「南西部島しょ経済・国防区」プロジェクトの実施に向けて国防省と緊密に連携するとともに、カーマウ・ダットムイ高速道路事業を加速させるため、発生している課題への対応を進めていると述べました。
ハイ書記によりますと、ホンコアイ島への道路については、カーマウ省は測量、資産調査、補償計画を完了し、土地および森林利用転換の手続きを最終段階に進めています。また、ホンコアイ軍民両用港の用地確保も完了しているということです。トー・ラム書記長は道路と港の両プロジェクトを視察した後、カーマウ省の政治的決意と実行能力を高く評価しました。
書記長は、道路と港が一体的なインフラシステムを形成し、カーマウ省が海洋の優位性を最大限に活かし、ベトナム最南端の大陸部発展に新たなビジョンをもたらすと述べました。
国防面では、この事業が南西部海域の管轄能力を強化し、捜索救難能力の向上にも寄与すると指摘しました。経済面では、ホンコアイがメコンデルタの玄関口として機能し、物流コストの削減や、ホーチミン市および南東部地域の港湾への負荷軽減、国際航路を活用した直接輸出の実現、新たな発展空間の創出につながると述べました。これにより、高品質な物流や加工産業の発展、新たな国際ゲートウェイの形成が促されるとしています。
また書記長は、カーマウ省に対し、2025〜2030年期の省党大会決議を着実に実施し、とくに交通インフラ、地域間連結、海洋・島しょ経済の発展に重点を置くよう求めました。
書記長は、ホンコアイ開発に関する指針を示し、ホンコアイ群島の開発計画を速やかに完成させ、経済力の強化と確固たる防衛力の確保を同時に実現するよう求めました。軍事区域、軍民両用区域、経済区域、生態系区域の適切な区画設定を行い、エネルギー、交通、通信、軍事施設、深水港、避難港などへの投資を同期的に進める必要があると強調しました。その際、社会経済的効果、環境保護、持続可能な発展を確保することが不可欠だと述べました。
また、道路と港を、社会経済面と国防面の双方で大きな意義を持つ戦略的な前線プロジェクトと位置づけ、関係省庁、地方行政機関、施工業者の緊密な連携を求めました。期限内の完成と高い品質、先進技術の導入、環境に配慮した建設を実現するため、あらゆる資源の最大限の動員を呼びかけました。
さらに、ホンコアイは単なるプロジェクトではなく、国家の決意と自立・自強を目指すベトナムの志を象徴するものであると強調し、幹部や兵士に対して、ホー主席の兵士の精神を発揮し、困難や試練を乗り越えてすべての目標を達成するよう激励しました。