FDI実行額 過去5年間で最高を記録

国家統計局(NSO)の発表によりますと、2025年1月から10月までの10か月間における外国直接投資(FDI)の実行額はおよそ213億米ドルとなり、前年同期比で8.8%増加しました。これは過去5年間で同期間として最も高い水準となっています。

ハイフォン市にあるベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)(写真:VNA)
ハイフォン市にあるベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)(写真:VNA)

製造・加工業が引き続き主導的な役割を果たし、176億8,000万ドル、全体の83%を占めました。これに次いで、不動産業が15億ドル(7%)、電気・ガス・蒸気・空調の生産・供給業が6億7,190万ドル(3.2%)となっています。

また、2025年1月から10月末までの登録FDI総額(新規登録、増資、外国投資家による出資・株式取得を含む)は、10月31日時点で315億2,000万ドルに達し、前年同期比で15.6%増加しました。

このうち、新規プロジェクトは3,321件、新規登録資本は140億7,000万ドルで、プロジェクト数は21.1%増加したものの、資本金額は前年同期比で7.6%減少しました。分野別では、製造・加工業が最大の割合を占め、79億7,000万ドル(56.7%)、次いで不動産業が27億5,000万ドル( 19.5%)、その他の分野が33億5,000万ドル(23.8%)となっています。

一方、既存プロジェクトの増資は1,206件、増資額は121億1,000万ドルに達し、前年同期比で45%の大幅増となりました。

新規および増資分を合わせた登録資本では、製造・加工業への投資は合計163億7,000万ドル(62.5%)、不動産業は53億2,000万ドル(20.3%)、その他の分野は44億9,000万ドル(17.2%)となりました。

また、外国投資家による出資・株式取得額は53億4,000万ドルに達し、前年同期比で45.1%増加しました。取引件数は2,918件で、その内訳は、製造・加工業が18億6,000万ドル(34.9%)、専門・科学・技術分野が11億1,000万ドル(20.8%)、そして、その他の分野が23億7,000万ドル(44.3%) となっています。

この期間中、ベトナムで新規投資ライセンスを取得した87の国と地域のうち、最大の投資国はシンガポールで、37億6,000万ドル(全体の26.7%)を占めました。次いで、中国が32億1,000万ドル(22.8%)、香港(中国)が13億8,000万ドル(9.8%)、日本が11億7,000万ドル(8.3%)となっています。

国家統計局の報告によりますと、地域別では、バックニン省が17億ドル超を誘致して全国首位となり、次いでホーチミン市(16億ドル超)、ハイフォン市(約14億ドル)となっているということです。

VNA
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