マルシュ次官は、11月3日から8日にかけて、テューリンゲン州の企業および農業団体の代表約40人からなる代表団を率いて、ハノイ、ホーチミン市、ダナンを訪問中に、このように述べました。今回の訪問は、農業、食品加工、人材育成の分野で新たなパートナーシップを模索し、両国の協力関係に新たな可能性を開くことを目的としています。
現在、農業はベトナムの国内総生産(GDP)の約10%を占め、国全体の労働力の約3分の1を雇用しています。
訪問期間中、テューリンゲン州の代表団は、ベトナム企業が農産物加工における効率と付加価値を高められるよう、最新の技術や生産プロセスを共有することが期待されています。
テューリンゲン州では、今後も熟練した農業労働者の需要が高まり続けると見込まれており、そのため、特に環境に配慮した持続可能な職業分野において、ベトナムとの職業訓練分野での協力を拡大することは、適切かつ持続的な方向性であるとされています。
テューリンゲン州とベトナムの二国間貿易額はおよそ2億2,000万ユーロ(2億5,300万ドル超)に達しており、40社以上のテューリンゲン州企業がベトナムへの定期的な輸出を行っています。
マルシュ氏は、まだ大きな未開拓の可能性が残されており、さらなる拡大の余地が十分にあると述べました。
テューリンゲン州とベトナムの協力関係は貿易にとどまらず、職業訓練や労働者の採用にも広がっています。2025年までに、現地企業とベトナムの訓練機関の共同プロジェクトのもと、南部テューリンゲン州で300人以上のベトナム人の若者が職業訓練を開始しているということです。