党書記長 “ベトナムとヨルダンには協力深化の大きな可能性がある”

党書記長のトー・ラム氏は、11月12日のヨルダン・ハシェミット王国のアブドラ国王との会談の中で、ベトナムとヨルダンは、両国民の利益だけでなく、ASEANおよび中東地域の利益のためにも協力をさらに深める大きな可能性を有していると述べました。

トー・ラム党書記長(右)とヨルダン王国のアブドラ国王が11月12日、ハノイで会談した。(写真:VNA)
トー・ラム党書記長(右)とヨルダン王国のアブドラ国王が11月12日、ハノイで会談した。(写真:VNA)

ハノイの党中央委員会本部で国王を迎えたトー・ラム書記長は、今回の訪問がベトナムとヨルダンの両国間で初めてとなる国家元首レベルの公式訪問であり、両国が外交関係樹立45周年(1980~2025年)を祝う意義深い時期に行われたことを強調しました。

ベトナム共産党の指導者であるラム書記長は、2026年が両国にとって重要な年となると述べました。ヨルダンは建国80周年を迎え、ベトナム共産党は第14回全国大会を開催し、今後の発展に向けた戦略的な指針を定める節目となります。

会談の中でラム書記長は、アブドラ国王とルオン・クオン国家主席との間で行われた会談で実質的な成果が得られたことを高く評価しました。

ラム書記長は、ベトナムが中東諸国、特に地域で重要な位置を占めるヨルダンとの関係強化を非常に重視していると強調しました。また、平和・独立・自立・発展のための協力という政策の共通点を持つ両国が、それぞれの地域で信頼できるパートナーとなり、新たな成長の原動力を共に切り拓いていくとの信念を表明しました。

さらに、今回の訪問に国王とともに多くのヨルダン企業代表団が同行していることについて、ヨルダンがベトナムとの実質的かつ効果的な協力拡大に強い関心を持っている証であると歓迎の意を示しました。

一方、アブドラ国王は、今回のベトナム訪問を特別に重視していると述べ、両国の発展にとって現在が極めて重要な時期であるという書記長の見解に同意しました。

国王は、直近の自然災害によりベトナム国民が受けた甚大な被害に対し、深い哀悼の意を表しました。

トー・ラム書記長とヨルダンのアブドラ国王との会談の様子(写真:VNA)
トー・ラム書記長とヨルダンのアブドラ国王との会談の様子(写真:VNA)

国王は、クオン国家主席との会談の成果について説明し、特に民間部門の連携を中心に、ヨルダンはベトナムとの包括的な協力関係を強化したいとの意向を改めて表明しました。

また、両国が政治的信頼を高め、防衛・安全保障分野での協力拡大、科学技術分野での経験共有、そして国民交流の促進による相互理解の深化を望むと述べました。

さらに、ベトナムに対して、ヨルダンが主催する今後の国際食料安全保障会議へ参加するよう呼びかけました。

両首脳は、国際的および地域的な新たな課題への対応強化や、政治・外交、防衛・安全保障、経済、貿易、投資、農業、医療、医薬品、エネルギー、観光分野での協力推進の必要性で一致しました。

また、国連、ASEAN、中東地域の国際機関など多国間フォーラムにおいても、相互に支援していくことを確認しました。

VNA
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