ベトナムの第3四半期工業生産高 10%増加

ベトナム統計総局が10月6日に発表したデータによりますと、2025年第3四半期におけるベトナムの鉱工業生産指数(IIP)は力強い成長を記録しました。

2025年第3四半期、工業生産が好調な伸びを示す(写真:THANH DAT)。
2025年第3四半期、工業生産が好調な伸びを示す(写真:THANH DAT)。

鉱工業生産指数(IIP)は前年比で10.0%の伸びを示し、今年1月から9月までの累計では前年同期比9.1%の増加となりました。これは2020年以来最大の伸びであり、主に製造・加工業が成長を後押ししています。

第3四半期では、製造・加工業の生産が10.2%増、鉱業が8.2%、電力生産・供給が9.8%増、水道供給・廃棄物処理は5.3%増となりました。専門家らは、米国の関税引き上げが予想される中での輸出向け生産の加速や、鉱業および電力部門の回復が好調の要因だと分析しています。

1月から9月までの9か月間では、製造・加工業が10.4%増加し、全体成長への寄与度は8.4ポイントとなりました。電力生産・供給は6.1%増、水道供給・廃棄物処理は8.8%増、鉱業は0.1%増と、昨年の6.9%減から持ち直しました。

10%を超える成長を記録した主な産業は、金属製品、皮革製品、基礎金属、食品加工、家具、紙製品、木材製品などです。一方、飲料製品は3.8%の緩やかな伸びにとどまり、原油・天然ガスの採掘は4.7%減少しました。

9月の製造・加工業消費指数は前月比0.1%、前年同月比9.3%の上昇となりました。1月から9月までの累計では9.1%増で、昨年の12.5%増からはやや減速しました。一方、9月末時点の在庫量は8月比4.9%増、前年同月比13.3%増となり、平均在庫率は82.3%に上昇しました。

国内34省で前年を超えるIIP成長がみられ、特に製造業や電力分野が好調な地域で高い伸びを示しました。

雇用面でも改善が見られ、9月1日時点の工業関連企業の従業員数は前月比1.2%、前年同月比4.5%増加しました。全ての法人形態で雇用が増加し、外資系企業では5.2%の伸びとなりました。

NDO
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