「秋の見本市2025」ベトナムで高まるグリーン志向消費

「秋の見本市2025」は、10月26日の初日から地元住民や全国各地からの大勢の来場者でにぎわいました。

「秋の見本市2025」のグルメスペースを訪れる来場者(写真:VNA)
「秋の見本市2025」のグルメスペースを訪れる来場者(写真:VNA)

多くの来場者が環境に優しい商品を見て回り、購入を楽しみました。安全で自然由来のグリーン製品がイベントの目玉となり、健康的で持続可能、かつ環境に配慮した消費へと急速に移行しつつあるベトナムの潮流を反映しています。

ムーカンチャイ食用・薬用キノコ生産有限会社のグエン・ホアン・アイン社長は、初日の午前中から、予想を大きく上回る来場者があったと語りました。

「数百キログラムのキノコが完売し、午後と明日に向けて追加の在庫を準備しているところだ」と同氏は述べました。

同社のキノコ製品は2018年のISO認証および2023年から三つ星OCOP認証を取得しており、省の農業品質管理機関によって認証されています。現在、ハノイとホーチミン市の主要スーパーマーケットで販売されているほか、台湾(中国)にも輸出されています。

もう一つ賑わいを見せていたのが、ティエン・ニエン・ベト輸出入有限会社のブースです。

「朝から途切れることなくお客様が訪れ、スタッフは一息つく暇もなかった」と、同社北部市場開発マネージャーのクァット・ティ・タイン・フエン氏は語りました。

フエン氏によりますと、同社の製品であるドリンクや抽出液はツボクサ、ドクダミ、シソ、セロリなどの原料を使用しており、香料や保存料を一切加えず、ステビアや氷砂糖といった天然甘味料のみを使っているということです。

見本市のブースでお茶を楽しむ来場者(写真:VNA)
見本市のブースでお茶を楽しむ来場者(写真:VNA)

同社の製品はVietGAP基準で生産されており、現在、ドイツ、イギリス、フランス、オランダ、日本、韓国など、要求水準の高い市場を含む28か国に輸出されています。また、同社のツボクサエキスは、同種のベトナム製品として初めてヨーロッパ市場に輸出されました。

「ベトナムの消費者はますます環境に優しく、安全で健康的な商品を求めている。これは非常に良い兆しであり、国内外で事業を拡大する好機だ」とフエン氏は述べました。

ホーチミン市から来場したグエン・ティ・フオン・ホアさんは、家族のために天然由来の製品を探しにハノイを訪れたと話しました。一方、ハノイ在住のグエン・タイン・ロンさんは、ベトナム製品の多様性と品質を称賛し、定期的なフェアの開催が国内ブランドの認知度向上にもつながると述べました。

企業関係者によりますと、「秋の見本市2025」は単なる買い物の場ではなく、生産者と消費者をつなぐ交流の場としての役割も果たしており、グリーンで持続可能な消費時代においてベトナム製品の知名度と競争力を高めることに寄与しているといいます。

VNA
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