ベトナム 世界統計デーを迎え 質の高いデータ提供を約束

財務省傘下の国家統計局(NSO)は10月20日、世界統計デーを記念する式典を開催しました。

国家統計局(NSO)のグエン・ティ・フオン局長がイベントで発言した。
国家統計局(NSO)のグエン・ティ・フオン局長がイベントで発言した。

開会の挨拶で、国家統計局(NSO)のグエン・ティ・フオン局長は、この日は統計の専門職を称える機会であると同時に、政府や市民がデータと統計がエビデンスに基づく政策立案に果たす重要な役割について認識を高める機会でもあると強調しました。

「すべての人のための質の高い統計とデータ」をテーマに掲げた2025年の世界統計デーは、新たに浮上する課題に対応し、グローバルなデータ時代において誰一人取り残されることのない統計システムの責務を改めて確認するものとなりました。

イベントで講演した国連人口基金(UNFPA)ベトナム代表のマット・ジャクソン氏は、今回の機会は、すべての人にとって持続可能な未来を築く上で、データと統計が果たす重要な役割を再認識する瞬間だと述べました。

同氏は、信頼性が高く、タイムリーで質の高いデータが、エビデンスに基づく政策立案や持続可能な開発の基盤となることを強調しました。

またマット氏は、良質なデータがなければ、誰が取り残されているのか、格差がどこに残っているのか、政策が人々の生活をどれだけ効果的に改善しているのかを知ることはできないと付け加えました。

プログラムの一環として行われた討論セッションでは、参加者がSDGsの進捗監視やエビデンスに基づく政策立案において、性別、年齢、民族別のデータの重要性を明確にすることに注力しました。また、現在の課題を洗い出し、それに対する提言を行いました。

また、持続可能でテクノロジー主導の未来に向けたデジタル化推進の機会や課題、解決策についても活発な意見交換が行われ、統計が国の発展過程で果たす役割や、統計分野におけるイノベーションと協力の必要性が強調されました。

参加者は、ビッグデータ、地理空間分析、人工知能などのイノベーションを活用し、より良く包括的なデータを生み出すことの重要性、そして女性、若者、少数民族、そして脆弱な立場にある人々の声が反映されるようにする必要性について、全会一致で認識を共有しました。

NDO
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