作業会合で提出された報告書を精査した後、党書記長は、第1期の進捗がベトナム企業の財務効率と自立性を示していると述べました。また、先進的な管理技術の導入と習得が、空港をグリーンかつスマートな施設へと導く鍵であると強調しました。
書記長は、政府や関係省庁、事業主体、共同事業体、施工業者が主体的に取り組んでいることを評価し、その努力を高く称賛しました。そのうえで、同空港は、ベトナムの社会経済発展、とりわけ南部重点経済地域にとって戦略的な原動力になると強調しました。
また、空港の役割を最大限に発揮するためには、あらゆるレベルの当局が国家、地域、国際的な競争力を十分に考慮する必要があると強調しました。そのうえで、ロンタイン国際空港は、困難やさまざまな制約を乗り越え、先導的な精神で建設・運営され、現代的で持続可能かつスマートな航空インフラの新たなモデルとなるべきだと述べました。
さらに、関係省庁、機関、事業者の強力な連携を求め、国際競争力を評価するための総合的な指標づくりを進めるよう指示しました。具体的には、サービスの質と旅客体験、運用の生産性と効率性、地域航空ネットワークにおける接続性やハブ機能を重視し、同空港を東南アジアで最も魅力的な航空拠点の一つへと押し上げ、地域の主要空港に匹敵し、さらには上回る存在にすることを目標に掲げました。
書記長は建設省、財務省、ベトナム空港総公社(ACV)に対し、事業の効果を財務面だけでなく、社会経済的な利益、環境の持続可能性、国防・安全保障の観点からも引き続き評価するよう求めました。また、品質や安全、腐敗防止の徹底した監督を強調し、同空港を「透明性のある効率的な世紀のプロジェクト」とするよう指示しました。
さらに書記長は、関係省庁や地方当局に対し、ホーチミン市とドンナイ、バージア・ブンタウ、ロンタインを結ぶ道路や鉄道など多様な交通インフラの連結性を確保することに力を注ぐよう求めました。ビエンホア ー ブンタウ高速道路、ベンルックー ロンタイン高速道路、ホーチミン市の環状道路3号線・4号線の整備を加速させるとともに、同市の都市鉄道網を空港まで段階的につなぐため、トゥーティエム ー ロンタイン間のライトレールを早期に着工する必要性を強調しました。
書記長は、宿泊・ホテル、国際会議場、商業・医療施設、人材育成、物流や技術支援、税関、金融サービスなどを含む、現代的で一体的な航空エコシステムと関連サービスを整備することで、地域を「エアロトロポリス(空港都市)」へと発展させ、東南アジアの物流・乗り継ぎ拠点に育てることができると述べました。
また、党の指導方針と政府、省庁、地方行政機関、企業、労働者の連携した努力のもと、第1期が国際基準を満たし、完全な安全性を確保しつつ、予定通りに完成することへの信頼を表明しました。
ロンタイン国際空港は総面積5,000ヘクタールで建設が進められており、年間1億人の旅客と500万トンの貨物を扱う能力を備える計画です。
総投資額160億ドルのうち、第1期は46億ドルを投じて2020年に着工し、2026年の完成を予定しています。運用開始後は、年間2,500万人の乗客と120万トンの貨物を取り扱う見込みです。